残念ながら日本にとってのW杯が終わりました。
前にFacebookでも言ったように、サッカーを見る上で大切なのは”期待しすぎないこと”、かと言って”悲観しすぎないこと”が大変重要です。みなさん、実践出来ていたでしょうか?
普段サッカーを見ない人たちはメディアに煽られ、期待しすぎてたように思います。実際各国の力をだいたい知っている俺から見て突破の可能性は50%でした。
『絶対に突破出来る』みたいに連日特番を組んで報道していたメディアは期待しすぎでしょう。
さて、敗戦の責任の所存ですが、みなさんFacebookに色々書かれていますが、前回は”駒野”と言う分かりやすい戦犯がいたのに対して今回は一目で分かる戦犯がいないため様々な意見が見られます。さて、俺としましては選手20%にザック80%だと思います。
本当はザック100%だとしたいのですが、全ての責任が監督に行くのはやり過ぎと言うか、やっぱり選手も何かしらの責任は負うべきだと思っていますし、プレーしているのは監督ではなく選手です。なので今回は20%としました。
ザックの80%としたのは
・チームを固定しすぎた
・理想を追い求めすぎた
大きくこの二つかなと。
絶対的存在を作る事でそのメンバーが調子を落とさない限りはチームの安定度は増しますし、自分の考えが浸透したメンバーで出来ると言うのは監督にとっても良い事です。日本代表の中心と言えば、本田、香川、長谷部でしょう。しかし長谷部は重症でシーズン中は実戦復帰出来ず、本田と香川は所属チームで苦しみコンディションが悪いと3人全員がコンディション不良と言うのはザックにとって不運でしたが、絶対的存在を作ったザックの責任と言う事で仕方ないでしょう。
二つ目の理由として『理想を求めすぎた』と言うのはどう言う事かというと、日本はパスサッカーを主体としています。お手本はスペイン代表。流れるようなパスサッカーは確かに魅力的です。でもトーナメントでは守備をガチガチに固めた方が強いんです。それは2004年の欧州選手権のギリシャしかり、2006年ドイツW杯のイタリア、2012年のCLのチェルシー優勝がそれを証明しています。分かりやすくいえば2010年南アフリカW杯の岡田ジャパンがこのスタイル。
パスサッカーは魅力的だがやるのが難しく、勝つのはもっと難しい。守備的サッカーはやるのが簡単で勝つのも比較的簡単だが、見る側からすれば面白くない。
ここをどこで妥協するのかが重要。
日本はパスサッカーと心中することを選んだ。今回のW杯は確かに惨敗だが、長い目で見れば悲観する事ではないと思う。空飛ぶオランダ人ことオランダの英雄クライフは「守りきって勝つより、攻めきって負ける方がいい」と言っています。美しいサッカーはみんなの悲願なのです。ただそこを長い目で見て今このスタイルで負けても将来に繋げるのか、守備的でいって今はまぁまぁ勝つけど将来に繋げられないものにするか、というとこ。
まぁイタリアのように何十年もやってるとその守備が認知されてその国のスタイルになると思うけどね。
『自分たちのサッカー』という言葉がよく使われた。そのサッカーを成熟させる、必要な挫折であったと何年か後に振り返れればいいなと思う。
クライフはこうも言っている。
『挫折は最大の良薬である。』
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