イギリスTV事情

※この記事は『時間のない人用』にキーワードは太字で書かれています。時間を短縮したい場合は太字だけ読めば内容が分かるように書いてあります。多分。

どうも。

普通(?)の記事はかなり久しぶりな気がします。広島を含め日本では雪が降っているそうですが、皆さん体調は大丈夫でしょうか？浅野です。

ここイギリスではテレビ事情が日本とは少し違うため、今回はこの記事を通してイギリスのテレビ事情をみなさんに伝えられたら、と思っております。

さて、違う違うって一体何が違うのよ？と言う事ですが、まず、国営放送、日本で言うNHKはイギリスではBBC(British Broadcasting Corporation)と言います。（バカにしてんのかと言われそう笑）

これがBBCのロンドン本社

NHKと同じでBBCも受信料を視聴者から徴収して番組作りをしていますが、日本との違いは受信料を支払う事が法的に決められていると言う事。

TVを所有している場合、TVライセンスが必要となり、これは￡145で/年で買えます。と言うか買わなくてはいけません。PCや携帯など、ネット環境がある場合もTVライセンスが必要です。(それを使ってTVを見ない事をBBCの調査員に証明出来れば別に買わなくても大丈夫だけど、かなり面倒くさい。)

何でもかんでもライセンスと言うのは何ともイギリスっぽい。こっちでは池とかで釣りをするのにもライセンスがいります。そしてほとんどのライセンスは講習とか無くて、金さえ払えば何とかなります。笑

これを払わないでTVを見た場合、外を徘徊しているBBCのTV探知機を積んだ車によって電波を捉えられ、「あの家はライセンスないのにTV見てるぞ」と言う事になり、警告書が来ます。

お前ライセンス無しでTV見とんか？￡1000の罰金払いたいんか？的な事が書いてある

このTV探知機がかなり厄介で、信じられないくらい精度が良く、うちの寮なんて部屋が300部屋くらいあるのにそれぞれの部屋にキチンと個別に通知が来ます。

これを無視し続けると、最終的に裁判所から手紙が来て、刑務所に収監されます。毎年何人かはこれで捕まるそうです(笑)

CMだってこんなに脅迫的

（英語が分からなくても大丈夫なように作ってあるよ。）

うーん、NHKがこんなもん作ったらと考えると怖い。笑

話しが逸れましたが年間£145と言う事は今のレートで行くと24,404円ですね。大金です。

こんな大金を受けとっているからこそ、BBCはそれなりの質の番組を作らなくてはなりません。

これまでのところ、イギリスの視聴者はBBCの番組作りに満足しています。というのも、国民は投票によってこのTVライセンス制度を存続させるかどうかを決めれるのですが、ここ数年70％以上の支持を得ていて、近い将来も急にこの％が変動する事はないと思われます。

ってなわけで、今回は日本とイギリスのTV事情の違いをお伝えしました。

￡145/年を義務づけるイギリスから見れば日本のNHKはかなり生温い？それとも質がいいなら受信料強制でもいい？

Cheers!

Dice