March 30, 2014

【Cherry】アクアリウム

日曜日、俺は駅に呼び出された。俺は10分前行動5分前集合が常識と言われる日本で、更に早い20分前行動15分前集合を心掛けている。これは几帳面と言うよりは、ただ単純に、人を待たすのは気持ちが悪いのだ。

今日は水族館に行くらしい。この水族館は元々昔からあったのだが、ついこの間リニューアルオープンした。ロンドン水族館をモデルにしたと言う現代的な外観、家族、子連れ、カップル、一人、誰と行っても楽しめる展示の仕方など、この街を代表する観光地に生まれ変わったようだ。ちなみにこの情報は橘の冠番組で学んだ。

そうして待っていると石川がやって来た。柔らかい花柄のワンピースに大きなベルト。花祭りのときと全く同じような格好をしていた。それを指摘しそうになったが、俺は言葉を飲んだ。
「あれ、今何か言いかけた?もしかして「可愛い」だったりして」石川がいたずらっぽく笑う。やれやれ、と思いながらも石川ごときを相手に少しドキッとしてしまったのはきっとテスト勉強が一段落してしまった油断が原因だと思う事にした。
♪♩♫♪♩♫~ 石川の携帯から倖田來未の『恋のつぼみ』が流れる。なんとも中学校の女子っぽいチョイスだ。
「もしもし~。あ~、何やってんの?もうゆうきとわたし駅いるけど…って、え!?ちょっと待ってよ!いやいやいやいや、意味分かんないから!いや、じゃあねじゃなくて!本当ちょっと待って!…切れた。」
「ん?何かあったのか?」間違いなく何かあったのは明らかだが、俺は聞いた。
「近藤と茜、来れなくなっちゃったって…。」やられた、近藤め。

そもそも、今回の日曜日は近藤が提案したものだった。あいつから何か提案するなんて、らしくないとは思っていた。4人で会う時は、だいたい蒼木さん、石川発信で、稀に俺が何回か提案する事もあるが、近藤から言い出した事なんて無かった。そして、近藤が直接俺に言うのでは無く、石川伝いに俺に言うのも今考えるとおかしかった。

「はぁ、バカらしい。お前と俺の二人だなんてダルいし、帰ろう。」俺が言うと石川は下を向いた。俺は嫌な予感がした。そしてそれは的中する。
「チケット…」街の喧噪にかき消されそうな小さな声で石川が呟く。
「え?」思わず聞き返す。
「チケット、近藤がわたしのとこに来て茜とわたしの分だって2枚くれたの。」
今あそこの水族館は人気過ぎて、水族館としては異例の人数制限を行っているらしく、取るのが少し難しいらしい。それを2枚キッチリ準備するとは近藤は流石だ。って、関心している場合ではない。
「4人で行くのにわざわざ2枚だけを渡すなんてどう考えてもおかしいだろう。」
「今考えるとおかしいけど、受けとったときは全然気付かなかったのよ。」石川がこう言うのは仕方のない事だ。友達の行動を疑うなんて、コイツには特に無縁の話しだ。
「よし、じゃあそれを水族館の外で買えずにいる人に売ろう。」我ながらなかなかの案だ。
「最低・・・。」石川の目が少しマジになった。
「冗談だよ、冗談。ははは。…さて、どうするか。」
「と言うか、わたしと行くのそんなに嫌なわけ?」石川が不満げに聞く。
「いや、嫌じゃないけど、何かダルいと言うか。」
「世間ではそれを嫌って言うんじゃないの?」石川の怒濤の追求は国会議員さながらで、冷や汗が出た。
「いや、嫌って言ったら言葉が強過ぎるというかさ…」これは俺の正直な気持ちだ。何でコイツは同じ幼なじみの女子と改まって二人きりでデートスポットでもある水族館に行ったりする気怠さと言うか照れ臭さが分からないのか。
「よく分かんない。せっかくだし、行こうよ。わたし、実はずっと行ってみたかったんだ☆」色々考えてしまうタイプの俺とは真逆でコイツは何も考えないタイプだ。それにさっきの近藤との電話からのこの切り替えの早さはドルトムントゲーゲンプレスさながらだ。と、言っても誰も分からないか。これ以上文句を言っても石川の機嫌を損なうだけなので、俺は石川と水族館に行く事にした。

水族館はさすがは出来たばかりと言った感じで、綺麗だった。水の青が反照して、幻想的な雰囲気を作り出している。
石川と俺を気まずくさせたのはそのカップルの多さだった。カップルが大勢いて、2組、幼稚園か保育園の団体がいたが、”一人でも楽しめる”との触れ込みにも関わらず一人で来ている人はいなかった。
それを見て石川は今更少し恥ずかしそうな顔をしていた。
「お、お土産…そうだ、お土産!」気まずい沈黙を、石川が打ち破った。
「お土産?」
「お土産買おう、近藤と茜に!」そういうと、石川はお土産ショップに走って行った。リニューアル前はほんの少しのスペースしか無かったと言うのに、お土産スペースはかなり広くなっていた。
「見てみて~このぬいぐるみ可愛くない?」石川は持っている自分の上半身から顔まで隠れてしまうくらい大きなイルカのぬいぐるみを持っていた。
「そんなもん置き場に困るだろ…」
「部屋にぬいぐるみを置けなくなったら、もうそれは女の子じゃないよ!」分かるような分からない持論を展開した石川だったが、持って帰るのが大変そうと言う理由で買うのは辞めた。あんな大きなぬいぐるみと一緒に帰りの電車を共にする事にならなくてよかったと思った。
「これ、可愛くていいじゃん?4つ買っちゃお!」そう言って石川が持っていたのはストラップだった。この水族館で人気のペンギンのものだった。
「4人でお揃いにするのか?」
「何よ、また嫌なの?」不満そうな石川は、クラスで誰に見られて”お揃いなんだ~、へ~”とか言われたときの事を考えてないに違いない。まぁ反論するのも疲れるし、いいか。と言う事で俺たちは4つそのストラップを買って、帰った。

帰って社会のノートを見直していると、携帯が鳴った。
E-mail From 橘凛


さっきつけたばかりのストラップがぶらぶら揺れていた。

March 29, 2014

サマータイム

こんにちは。
日本に帰りたくて帰りたくて震えている浅野どす。

イギリスでは今日からサマータイムが始まります。というか始まりました。サマーってまだ3月なのですが、まぁ細かい事は気にせず(笑)
アメリカなんかではデイライト・セービング・タイム(DST)なんて言ったりするらしいです。オージーはどうなんかな?まぁとりあえずイギリスではサマータイムと言っています。
サマータイムを導入をしている地域としては、アメリカ、カナダ、メキシコ、ヨーロッパ、オーストラリア、ニュージーランド、ブラジルがあります。


サマータイムって一体何よ!?と言う事なんですが、夏の間に太陽の出ている時間を有効に使おうぜ!って事で時計を1時間進める制度です。1時間進めるってのは、日本より経度が高い国では日が早く出て早く沈むので、小さいようでめちゃくちゃデカいんですよ。
例えば、ここイギリスでは、今日3月31日からサマータイムが始まります。ちなみに終わるのは10月です。
3月30日(日曜日)の午前0:59から一気に2:00になります。1:00~1:59が飛ばされるわけですね。最近はサーバーに繋がっている時計が多いのであまり心配ないですが、手動のめざまし時計などを使って起きている人は注意が必要ですね。
さっき、1時間はめちゃくちゃデカいと言いましたが、例えば昨日(3/29)までは日の出が5:50で日の入り18:30くらいのところが日の出が6:50、日の入りが19:30になるんです。夜7時に暗くなり始めると言うのは外での活動時間も増えますし、光熱費の削減、犯罪なども減るみたいです。

日本との時差は9時間のところが8時間になります。

さて、欧米諸国では当たり前のこのサマータイムですが、日本では何故導入しないのか。
色々理由があるようです。例えば、サマータイムにより日照時間が長くなり、犯罪を未然に防ぐ効果があると書きましたが、日本では、別に暗い時間に公園を通っても犯罪に巻き込まれる確立はかなり低いです。
あと、日本の夏はかなり暑いです。じめじめと言うか蒸し蒸しと言うか。こっちの夏は爽やかなスッキリした暑さなので日照時間が増えるのはスポーツなどして汗を流したりして楽しめますが、日本では「日が照ってる時間を1時間延長って何の罰ゲームや」となりかねません。
また、日照時間が増える事により、打撃を食らう日本文化もたくさんあります。花火などの夏祭りイベントは7時に開始出来るところを8時にしなくてはならず、警察や地元住民への配慮などから3時間やるところを2時間に減らしたり、と言った事になりかねません。

花火、楽しみですね。花火に対する浅野の考察を過去にFBに載せたんですが、今見返してみるとなかなかイイので載せときます。(自画自賛(笑)と言うかこのままではあまりに記事が短いので…笑)

今まで花火ってよく分からない、なんで行われてんのか、何が綺麗なのか、何で集客力あんのか、どこに需要があんのかって思ってたけど

今日洗い物してるときになんとなくシドの夏恋を歌っててサビの♪打ち上がる花火を横目に♪って言うとこで俺の頭の中に去年、福山に見に行った花火がパッと浮かんで、それはとてもノスタルジックな気持ちになった。

青春って誰もが通る道で、絶対に一つや二つ(それ以上)良い思い出を持っていて、やる事が何でも楽しくて、新鮮で、貴重で、毎日が輝いてた、でもそれに気づいてなかった日々、それが青春だと思う。
みんなあの頃に帰りたいと思うけれど、でもそれには学校の存在が必要不可欠で、社会人になったら青春を味わうのは難しいわけで。

けど花火大会って学校のない社会人が青春時代に戻れる数少ない場所というか。
大勢の人、屋台、楽しい雰囲気、打ち上がる花火、それを見る人の横顔
花火って見てるときももちろん綺麗だけど、思い出としての花火はそれはそれは美しいもので。
あー、花火ってこの為にあるんだ。って思った。違うかもしれんけど、少なくとも俺にとっては、一番最新の青春、それが花火、最も美しい記憶。



















写真はそんな感動で目から花火を出した俺()


今となってはこんなもん書けんな。

Cheers!

Dice

March 28, 2014

オーストラリア(笑)


オーストラリアの動物たちってコアラとかカンガルーとか可愛いイメージばっかあるけどBuzz Feedの

37 Pictures That Prove Australia Is The Craziest-”Let’s count the ways Australia is trying to kill all the Australians”がリアルなオーストラリアっぽくっておもしろい。



カソワリーっていう鳥なんじゃけど写真のは結構小さめで大きいやつは85kg、190 cmぐらいあるらしい。爆

オーストラリア中を旅した友達が実際に野生のカソワリーを目撃したんじゃけどその人によると
「あれは鳥じゃなくって恐竜。わやジュラシックパーク」とのこと。



モグラコオロギ。
嘘みたいな本当の話。
存在自体がなんでやねん。

ちなみにオーストラリアのコオロギたち、ちょっとコオロギにしては大きすぎてフツーにただのゴキブリ。震


どう?謎じゃないこの国?(笑)

他の動物たちもチェックしたい方はこちらへどうぞ。




俺はあんまり大自然って感じの事してないけん数匹の毒グモ発見したり毛むくじゃらの大きいクモ顔面のから10センチとこで発見して魂抜けそうになったぐらいかな!



二週間後のNorthern Territoryではきっとドッキリな体験もできるはずなんで死なない程度に面白い話ができるような体験ができればいいな:)



あ、急に学校の話になるけど昨日スピーキングは成績もらって1から5段階評価で4だった。

クラスにおるネイティブが5(IELTS9に相当)。インドで英語の大学院出たやつが4.5。イギリスに数年滞在、中国で英語の先生8年間やってましたって子は俺と同じく4。なぜかおるネイティブは省いてクラスでトップ3に入れたんでよしとしましょう。学期終わりには絶対4.5とってやる:(


勉強もひと段落つき気持ちを改めようと髪を切った。誰か一人ぐらい褒めてくれるかなって思いながらクラスに入ると前日3時間睡眠だった為みんなが顔が疲れとるって。髪には一切触れん(笑)





疲れとるっていうか、シンプルに老けとるわこりゃ。


でも今の老けド+寝不足を足した自分そこそこ安く軌跡を呼ぶダイナモっぽい整形できそう。

鼻とか結構似とる気がせんこともない。(笑)

ってかその前に軌跡を呼ぶダイナモとか絶対誰にも伝わらん。


ジェラード昔大好きだったわー。(笑)


なんか無駄にときめくわーって思っとったらそういうことだったんかーっていう8年越しの発見(爆)


もう色々何の話?って突っ込みが聞こえる。w



まぁこのままいくと終わりが見えそうにないんで最後に最近はまってる曲を二曲紹介して終わります。



最近この曲がずっとずっと頭で無限ループ再生されてます。


美男美女の彼らはプライベートでもパートナーで最近婚約をしたんだとか。


ビデオもはてな可愛い感じ。ぜひ。


続いては




色褪せない名曲ってこういうやつよね。
ドナサマーもまさかまさか2014年に22歳の日本人青年が自分の曲をブログ上で紹介するとは予想してなかったじゃろうね。(笑)



あ、あとくば情報によるとドナ.サマーと木〇実ナナは片親が一緒なんだとか。
これ絶対誰にも言っちゃいけんよ!




素晴らしい画質悪さを飛び越えて色気を漂わせる木実〇ナナ先輩に乾杯。(ぜったいやっちゃいけんアナグラム)



おやすみなさい。








March 23, 2014

自慢させて下さい。

俺が目指しとる所に辿り着くためにはすべての事を当たり前に他に人たちより上手に、完璧にする必要があるけん小さいことでいちいち喜ぶのはあれな感じもするけど、ちょっぴり嬉しいことがあったんで報告です。

二か月前に提示されたオーストラリアの政治的なホットトピックの中から一つをそれについての論文とプレゼンテーションをするっていう、ここ三か月の集大成みたいな課題があって金曜日が僕のプレゼンテーションの発表日でした。

トピックは”Gay Marriage Should be Legalized in Australia”

今まで課題に一時間以上かけたことなかった政岡が二か月間日々の勉強と並行してトピックについて調べて調べて考えて考えて、どういうアプローチが効果的かなーって

自分がやりたいことが偶然課題のひとつとして手元に転がり込んできて、せっかくのチャンスを100%ものにしたいなーって

クラスメイトの価値観を一人でも多く、少しでも大きく変えれたらいいなーって

そんな二か月が過ぎて金曜日は持ち時間15分のプレゼンテーションにスライド45枚使うっていうメリハリMAXな攻めのPowerPointで挑みました。



やっぱり自分が目指すところを考えるとつまらんプレゼンテーションなんて絶対したくないけん、「ちょくちょく笑っとったのに、気付いた時には笑顔が消えとって最後は凄い考えさせて終わる」そんな感じを目指しました。

目指せTed Talksだった15分間のプレゼンテーション終了後5分から10分の質問時間が45分に延長され、(笑)この二か月間で学んだことを思う存ぶん生かして討論して、本当に楽しかった!

幸せな一時間だった!

先生の評価も凄いよくって、10個の審査項目があるんじゃけど8項目が満点、残り二項目もほぼ満点で100点満点に換算すると97、5点っていう高得点(驚) ほぼ満点。

俺のプレゼンテーションでやった色んなテクニックの中からメタフォーをの多様をユーモラスにする点に着眼し

「歴代のカリスマたちの統計データをみて一つ共通しとる点っていうのがあって、それは顔でも服装でもなくってメタフォーを使う頻度の高さ。もしそれをすることが可能なんならオーディエンスの心を他の人以上に掴むことができる。その点が突出しとったプレゼンテーションだった。」だって!

言語面でも”Your language is really impressive” 頂きました。クラスのオーディエンスにはひょっとしたら早すぎるぐらいのスピード、でもネイティブにとっては普通の早さ、話すときの文法もしっかりしとったって。Quality, fluency, speed....”The whole thing, you are native-like, actually” 頂きました。

Great stuff, Hitoshi, very nice.で終了。

もうね、みんなの前でニコニコしたら気持ち悪いけん必死に我慢したけど内心狂喜。爆

内心こんな感じ。


ちょっと言い過ぎた。




こんな感じ!



今のクラスは英語を第二言語として学べる最後のレベルじゃけん、スピーキングはとりあえず第二言語卒業じゃね!(イェイ)

スピーキングは他より自信あったけん高得点を狙ったけど期待以上の結果が出て大満足!

後は他のスキルも上げていってコースの終わりにはしっかりとスタートラインに立てるように頑張ろう!

そんな明日はエッセイ提出日!これもなかなか頑張ったけ結果が楽しみ!

まぁ自慢はこの辺にして最近の近状報告に移りましょうか。

新しく住むところGETして鍵が一週間後にもらえます。マジホテルかってぐらい綺麗な築一年のマンション。高まるー。

先週は待ちに待ったHOT DUB!




友達四人でいって久しぶりに飲みすぎたけど素晴らしすぎた。
ムービーは刺激が強すぎるけのせれんし画像は酔っ払いだったけんブレブレ。(笑)


一番いい写真。(笑)
なんにもわからん。


まぁいい一日だったって事です。

その後は体調がっつり崩してちょっとめんどくさい一週間!体調悪いんですけどーって思いながらも毎日学校行ってバイト行って勉強してロジャーと戯れて、しんどい中で頑張るのが好きな自分を再発見(気持ち悪っ)



人がしんどい中必死にエッセイ仕上げとんのにロジャーは馬鹿にしてくるし。(笑)
変な写真携帯にあるし(笑)


そんな感じで今日は妹さんの誕生日でメッセージ送りながら何にもしてあげれてない自分が情けなくて涙!(笑)

(毎回思うけど俺のそんな感じどんな感じか誰にも伝わらん。)

エッセイを何度も見直して夜には家族とスカイプ。

携帯の画面越しに一緒にHappy Birthdayを歌い距離を感じ必死に涙こらえたわー爆

寂しい気持ちは全くないけどやっぱり大切な日ぐらい家族と祝ったりできたらなーって思った!

まぁ色んなものを背負って前に進もうか!

二年前に辞めた大学の友達達(そんな仲良くないけど、(笑))は卒業!

まぁ、負けんけどね(誰や)

勝手に色んな人ライバル視して、勝手に色んな人を相手に勝ち誇って、勝手に敗北感に打ちひしがれて今日も僕の人生は進んでいくのでした。

みなさん卒業おめでとう!マユは誕生日おめでとう!

この二か月でずいぶん前に進めたなー:) もう三か月後の自分が楽しみ!その分今しっかり頑張ろっと:)

今週は謎の週3出勤じゃけんきっとまた更新すると思う!ってことでみなさん良い1週間をお過ごしください:)

March 22, 2014

サッカー学部がW杯の日本を予想!

こんにちは。浅野はサッカー学部に留学中と言う事で、今回はあと約3ヶ月後に迫ったブラジルワールドカップでの日本を予想してみようと言うポストでございます。

日本はグループC、可もない不可もないグループと言ったところでしょうか。

・コロンビア
・ギリシャ
・コードジボワール
・日本

となっています。
ブラジルやスペインのような飛び抜けた存在がおらず、均衡していると言う印象です。
ちなみに3月13日に発表された最新のFIFAランキングでは5位のコロンビアがずば抜けており、13位にギリシャ、24位にコートジボワールとまぁまぁ固まっていて、日本は48位と圧倒的に下ですね。
まぁFIFAランクは大袈裟に言えばじゃんけんのグー・チョキ・パーにランキングをつけるみたいな物なんで、当てになりません。

さて、『ワールドカップは初戦が全て』と言われている通り、初戦がどうなるかがかなり重要です。前回大会も、無理だ無理だと言われていたカメルーン戦に勝った事で一気に勢いがついたように、初戦の結果はその後の戦いにも大いに影響を及ぼして来ます。
日本の初戦はコードジボワール。

【コードジボワール】
アフリカ勢最強との前評判で、ドログバさんなんかは前回大会前に骨折させられた恨みなんかあって、闘志をメラメラ燃やしてるんじゃないですかね。
ドログバさんの他にもお馴染みのトゥーレ兄弟、スウォンジーでプレーしているボニー、ローマ躍進を支えているジェルビーニョ、元チェルシー現リールのカルー、本田さんのロシア時代の元チームメートだったドゥンビア、今最も将来を期待されている若手FWの一人トラオレさんなど、名前を挙げればキリがないタレントを擁しています。
日本の苦手なフィジカルが強いチームです。そしてやっているサッカーは個人の能力に依るところが大きいイメージです。これも日本がかなり苦手としていますね。
しかし、ディフェンス陣にはビッグネームがあまりいません。なので日本にも充分にチャンスがあると思います。ワンタッチの速いパス回しでマークを外せればチャンスはたくさん作れます。後はそれを如何に決めきれるか。チャンスがあるのに決められないでいると、ドログバさんやヤヤ・トゥーレさん辺りに個人技で普通に入れられちゃいます。ドログバさんは落ち目ですがヤヤ・トゥーレさんは間違いなく今大会でも屈指の好選手です。
ポイント:個の力に対してチームワークで勝とう。

【ギリシャ】
次戦の相手はギリシャ。
よー分からんしそんな強くないんじゃない?って思いがちですが、俺はこのグループで日本が一番苦手なのはギリシャだと思ってます。日本がベラルーシ、セルビアに二連敗した欧州遠征を覚えていますでしょうか?引いて守られて全然点が決まらなくて、そうこうしてる間にカウンターから点取られて負けちゃった。ボールも支配してたし、攻めてたのになぁ…。あれの強化版がギリシャです。典型的な堅守速攻チーム。欧州予選でもグループステージの10試合中4失点。ボスニア・ヘルツェゴビナに3点取られてラトビアに1点取られて、後は無失点に抑えてます。
エースのミトログルは最近イングランドのフルハムに移籍して来ました。188cmと大きくポストプレーが上手く、左足での精度の高いフィニッシュも持っています。日本が苦手にしているタイプのFWです。そのFWの控えサマラスは俊輔とセルティック時代にチームメートでした。彼も193cmと長身ですが、ヘディングはあまり上手くありません。が、ミトログルと同じくポストプレーが上手く、やっかいな選手に変わりはありません。DFではパパスタソプーロスがウッチーと元チームメート、そして大ベテランでチームを引っ張るカラグーニスら、他の国に比べれば小粒な印象ですが、侮れないタレントです。
ポイント:”ボールを保持してはいるが無得点”という嫌な流れにならないように、チャンスをしっかりと決めよう。セットプレーには注意。

【コロンビア】
最終戦は一番の強敵と目されているコロンビア。あら、いつの間にこんな強くなったんや?と言う南米の雄、上記の通り現在FIFAランク5位。南米予選をアルゼンチンの次の2位で勝ち抜け、失点13は南米最小失点です。
先のオランダ遠征で、オランダ、ベルギー、コロンビアの中から2カ国対戦相手を選ぶ状況でコロンビアをスルーした絶妙なマッチメイクには笑ってしまいますね。
代表メンバーにはイタリア・セリエAでプレーしている選手が多く在籍し、長友のチームメートのグアリンさんは”グアリン砲”と称される強烈なミドルシュートを持っているので注意が必要です。
そしてもっと注意が必要なのがFWのファルカオ。今世界中のFWの中で最も決定力があると言われていて、ポルトでブレークし、アトレティコで更に進化、そしてフランスリーグのモナコで無双をしていると言うファルカオ。しかし、そこはさすが神の国、日本。1月22日に行われた試合にてファルカオは靭帯損傷の大怪我を負い、全治は6ヶ月。W杯は恐らく無理な状況で、例え奇跡的な早さで回復して間に合ったとしてもコンディションは万全ではない。これは日本にとってはグッドニュース。
しかし、ファルカオがいなくてもモナコでチームメートのハメス・ロドリゲス、ポルトのエース、ジャクソン・マルティネスなどまだまだ驚異的なFWがいるので日本にとって苦しいのは間違いない。
ただ、浅野的予想では、この時点で日本の敗退、もしくは勝ち抜けが決まっているのでこの試合は消化試合になる予定だ。(あくまで浅野の中では)
ポイント:この試合の前に突破を決めとこう。(笑)

【日本代表】
寿人を使えとか石原とか千葉ちゃんとか塩谷とかを呼んでみてもええんちゃうんかい、とか言いたい事はいっぱいあるんですが、そんな事を言っても始まらないので、ザックの固定して来たメンバーを信じましょうかね。
心配なのが川島と香川。
川島は神ってる日はとことん神ってるんですが、なんかやらかす印象が強いのも確かなんです。てか最近の日本代表の試合では神ってるよりやらかす方が多いかも知れません。(笑)
やらかすのは仕方のない事なので、どうかW杯中にそれが出ない事を祈って観戦しましょう。
そして香川。日本代表の10番ながらマンUで全く試合に出れていません。香川タイプの選手は試合勘って言うのが超重要なんです。
今の香川は
試合に出れない
試合感が鈍くなる
プレーの質が落ちる
たまに試合出場
あまりよくないパフォーマンス
出してもらえない
試合感が鈍る…と言う超絶な悪循環の中にいます。

香川は日本代表の攻撃の核を担う中心人物の一人です。その香川がコンディション不足では目も当てられません。香川には何とか頑張ってチャンスを掴んで試合に出て欲しいです。

浅野が予想するコートジボワール戦スタメン
て言うかこれがザックが一番好きな11人(笑)
GK:川島さん
DF: 内田、吉田、今野、長友
MF: 遠藤、長谷部、岡崎、香川、本田
FW: 柿谷
変更があるとすれば長谷部、遠藤どっちかが山口で、柿谷のとこが大迫ってくらいかなぁ。

【突破した場合】
グループ突破には、1位突破、2位突破とありますが、1位突破だとグループDの2位、つまりウルグアイ、イタリア、イングランドのどれかですね。しんどいです。
1位突破だった場合は多分…2位になるのはイタリアかと。その戦いを勝ってもブラジルが来ます。しんどい。そしてそれを勝てばドイツ。しんどい。そしてそれを勝てば恐らくアルゼンチン、ポルトガル、フランス、どれかとの決勝です。しんどすぎてもう、ね。(笑)
2位突破だと多分ウルグアイ。どちらにしても、もうベスト16はだいたいしんどいですね。勝てば多分スペイン。次がアルゼンチン、ポルトガル、フランスのどれか、決勝がブラジルかドイツ。2位通過の方が楽そうですな。

理想スコア
日本 3-1 コートジボワール
日本 1-0 ギリシャ
日本 0-2 コロンビア

これで多分2位通過。

ただの真面目なサッカーコラムになってしまった。(笑)
まぁ、これを参考にしてもしなくても、世界的イベントのワールドカップを自分なりに楽しんでみてください。開幕は6月12日、日本の初戦は6月15のAM10:00~です!

March 16, 2014

【Cherry】メール

5月が過ぎ去り、6月が来た。
窓越しにここ数日降り続く雨を見ていると、嫌でも梅雨が来た事を実感する。
俺は6月が嫌いだ。毎日雨が降って蒸し暑く、おまけに祝日がないと来た。
6月なのに、”ろくでもない”とはどういうことか、責任者に問いただす必要がある、責任者はどこか。

相変わらず降る雨と共に変わらないのは橘の席が空席のままな事だ。多忙を極める橘凛は遂に冠番組まで出来てしまうほどに人気が拡大していた。桐生もテレビの仕事こそ多くはないが雑誌やラジオなどに大忙しのようだ。
変わった事と言えば俺と石川がメールをしている事くらいか。最も、全く大した話しはしてないし、学校で会ってもその話しはしないが。

1ヶ月後に来る期末試験に向けて理科のノートをまとめていると、近藤が話しかけて来た。
「久しぶりだな。ノートまとめとは熱心なこった。」
「全然久しぶりじゃないだろ、毎日話してるじゃねーかよ。というかお前はえらい余裕に見えるけど、試験は大丈夫なのか?」
「俺にとっては何か久しぶりな気がしたんだよ。試験は…まぁなるようになるだろ。」近藤が何故「久しぶり」と意味不明な事を言ったのかは置いといて、”なるようになる”は近藤の座右の銘みたいなものだった。事ある毎にこう言って、へらへらしていた。男子中学生がこの言葉を使うときは大抵どうにかならない場合が多いのだが、近藤は有言実行、いつも本当に何とかしてみせた。そして今回もそうだろう。と言うのも、一回も勉強をしているところを見た事がないにも関わらず、コイツは意外に勉強が出来た。近藤の事だ、表には出さないが裏では何かやってるに違いない。
ここで俺を「1日30分これを見るだけだよ~」とか「まだ間に合うぜ!」とか勧誘してくれば何とかゼミのキャラクターそのものなんだが、誘われた事は一回もないため、彼はキャラクターでは無いし、残念ながら俺のスポーツと恋と勉強、全てがいきなりいい方向にいくこともなさそうだ。

「最近橘凛、来ないな。絶対的存在を失った組織を見るのは楽しいけど、彼女を近くで見れないのはやっぱり寂しいよな~。」絶対的存在を失った組織と言うのは残念ながらスティーブジョブス亡き後のAppleではなく、橘凛がいないロイヤル・ナイツの事だ。何よりスティーブジョブスは俺たちが中2のときには生きていた。まぁそんな事はどうでもいいとして、ロイヤル・ナイツでは、護衛隊長こと佐々木花音が中心として何とか盛り上げようと躍起になっているが、メンバーたちの反応は外から見ても気まずさが伝わってくる。その姿はAppleでのティム・クック氏さながらだ、というのはクック氏に少し失礼だろうが、どちらも前象徴と比べると存在感、カリスマ性の欠如は明確であった。
「外から見ても痛々しさが伝わってくるのに、当の本人になったらもうどうなんだろうな。すげぇメンタルだよ。PKはあいつに任せた方がいいな。」近藤がいつも通りシニカルな口調で話す。ワールドカップの重要な場面でのPKで、インペリアルドラモンパラディンモードが登場してPKをきっちり成功するところを想像すると、笑えた。

家に帰ってご飯を食べていると橘凛の冠番組をやっていた。橘凛が色々なところにその日のゲスト数人と行くと言う旅番組であった。
この県内の場所にスポットを当てるらしく、今日は隣町で色々なものを食べ歩きしていた。
こんなところがあるんだな~と番組を通して隣町の良さげなところを学んでいると携帯が鳴った。
「お久しぶりです。最近メールを下さらないけど元気ですか?」驚くことに送り主は石川ではなく、今まさにTVに映っている橘凛であった。
「今丁度橘をテレビで見てるから変な感じがするよ(笑) メール、送れなくてごめん、元気だよ。そっちは?」こう送ると、5分くらいで返事が帰って来た。
「番組、見ていただいているんですね、ありがとうございます。私は最近忙しいのですが何とか元気です。学校に行けないのが少し寂しいですけど。」橘のメールを見ていると学校に来れないことを残念に思っているのがよく分かった。”普通のことを普通にしたかった”だけの橘凛はたった1ヶ月ほど学校に来たあと、またも特別な芸能人に戻ってしまった。彼女が学校でしたことと言えばロイヤル・ナイツに囲まれていたくらいだ。全然普通のことが出来ていないじゃあないか。

俺は映画に一緒に行ったときのことを思い出していた。ただただ映画に一緒に行っただけだが、あの日の彼女は学校でも仕事でも見せることのない心からの笑顔を見せてくれた。…俺の勘違いかもしれないが。
橘はただただ普通のことがしたいだけ。それだけでいいのだ。
そして彼女は普通の友達として俺を選んだ。勉強、運動、私生活、何から何まで普通の俺を橘が選んだのは自然なことだったのかも知れない。
止まってしまったメールをわざわざ橘から再開したのには何か特別な理由があるはずだ。…多分、普通の事をもう一度俺に期待して。日曜日にどこかへ誘おうか、水族館辺り。予想が外れていたらかっこ悪いが。というか、そもそも学校に来れないくらい忙しいのに日曜日なんて空いてるわけがない気もする、しかも今週だなんて急過ぎる。色々考えている間に携帯が震える。メールは今度は石川からだった。
「試験勉強も一段落したから、良かったら日曜日、息抜きがてら4人でどこか行く?ほら、あんたどこか行こうって言ってたじゃない。」
橘は俺何かとどこかに行かなくても大丈夫なはずだ。何より”一緒にどこか行く”と言うのだけが普通って事じゃない。メールのやり取りをするのだって、普通な事なはずだ。

かくして、俺は日曜日にいつもの3人と共にどこかに行く事になった。

March 9, 2014

ここ最近。

忙しー。

っていうかシンプルに自分が時間の有効活用出来てないだけじゃけど。

ここ最近はクラスバイトクラスバイト誕生日会クラスバイトって感じ。

ベネゼイラ出身のたまにしかあわん親友(笑)の誕生日会だったんじゃけど三年前初めて出会った時を思うと本当にいろいろ変わったよねーって俺まだ22歳。

なんかいい感じの社会人達に交じってのんきにワイン飲んどるけどもっと頑張らんとな。焦

よくベネゼイラの人達が「治安かなり悪いんだよ話し」(なんやそれ)してくるんじゃけど、今回一か月里帰りした友達が30人ぐらいで自宅でパーティーしとったら覆面かぶって手に手榴弾もった二人組の男が入ってきて30人全員の財布、時計、携帯をとってったんだって。


(笑えねー)



広島なんて落とした財布そのまんま帰ってくるのにね。(笑)


あ、あと知らん人達に飲みに誘われたけ母さんとの古の契りを破って気分で着いて行ったら(笑)そのうちの一人オリンピック選手だった(爆)

テラハウス?っていうあいのりの続編的なやつの話いっぱいしてオリンピック選手とか嘘だったら逆にウケるなって思って次の日に検索してみたらめっちゃ出てきた(爆)

人生謎なぐらいがちょうどいいね。


あとは友達のホットドック屋さんに食べに行ってダメだししたり

クラスメイト自宅に招いてピザったり

イースターのエアーズロックで野宿ツアー(言い方)申し込んだり

ロジャーとフラットメイトおるの疲れたねってなって新しく住むところ探してみたり

忙しぶっとるくせにがっつり「Scandal」見たり。(笑)

今学校から5分のとこに住んどって明日見に行く物件が学校から2分。中がいい感じだったら即決しようかな。

もしいい感じだったら念願のオフィスルームゲット。あー楽しみ:)



なんか妹が入院して一瞬ワオってなったけど何とか無事みたいでよかった:)







はるとアンナのビデオいっぱい見て元気もらったし、ちゃちゃっとエッセイ終わらせてちゃちゃっとPowerPoint作ってちゃちゃっと宿題済ませて。。。


今週もちゃちゃっと行かんけど頑張ろう!



クマ。(笑)






今週は楽しみがいっぱい:)
ばいばい!






March 4, 2014

アイルランド紀行 その2

ダブリンの中心と言われるクライストチャーチ!
見事な外観は見るものを圧倒。

そこから徒歩20秒のところに私たちのホテルはあります。

George Frederic Handel Hotel
安くて立地がよくて選んだんですが、どうやら三ツ星ホテルだそうです。
クライストチャーチが見えているのが分かる


男二人旅なのでツインルームを予約した私たちだったが、用意されていたのはダブルベッドと言う幸先のいいスタートで、旅は幕を開けました。(きちんとツインに変えてもらいました。)

さて、アイルランドと言えば豊かな自然を活かした料理!
と言う事で今回は時系列的な感じで我々の食べた料理をご紹介!
今回の記事のテーマはズバリ”スピード感”
!を多用して行くぜ!笑


1日目!
ホテルから徒歩3分!アイルランドの歌舞伎町、(広島の人は流川と思ってください)テンプルバー地区!(と言っても風俗とかは無いんですが。)
テンプルバーにはその名の通りバー(パブ)がたくさんあって、酔ってる人だらけで、その日は運がよくストリートファイトを見れると言う貴重な体験!警察が来てケンカしてた二人を逮捕しました。
相変わらず幸先のいいスタート!

そんな私たちが選んだ店は…ここ!
Thunder Road Cafe!

まぁ値段はちょっと高かったんですが、かなり美味しくて、店内の雰囲気はバイクが置いてあったり、ハードロックカフェみたいでした。

俺の頼んだミックスグリル
友達の頼んだThunder Sizzling Beef!
Sizzlingはジューシーと言う意味。
サンダーカフェ特製ジューシー牛焼肉ってニュアンスでしょうか。

次の日の朝はホテルでの朝食。

ぼったくりな値段で食べれるのはフルアイリッシュブレークファースト!
イングリッシュブレークファーストの丸パクリ!
見てくださいこのボディー量!すごいでしょ!
しかもこれだけじゃないんです!
なんとこちら、おかわりし放題!
増やした分の代金は全てジャパネットホテルが負担しますよ!
朝からお腹いっぱい食べてこの日の観光で歩くのに少し苦労してしまう…。
しかしその結果昼食を抜いてお金を節約する事に成功!

その日の夜!
もうとりあえずテンプルバー地区へ!笑
Quay’s Restaurant!
ホームページに、「ダブリンへの旅行はここに来ん事には終われんじゃろう」と書いてある!(広島弁である事に意味はありません)
自信満々、こんな店が美味しくないわけがない!
超絶品!ギネスシチュー!

これアイルランドで食べたものの中で一番美味しかった!てかイギリス合わせても一番ですわ(笑)
牛肉をワインとアイルランド名産ギネスビールでコトコト煮込んだシチュー!
このシチューにギネスを合わせて飲むとそれがまた合う!
ここのレストランはイチオシです。

ダブリンはどこも5時とか6時くらいにディナーが始まるので夜が長い。
そんな夜はご飯を食べた後に飲み直そう!
Irish Pub Whelan’s!

生演奏をバックにアイリッシュを始めとした多種多様なお酒を楽しめます。
飲むのはもちろんジェムソン

ちなみに僕の大好きな映画/小説、P.S. I Love Youにも出て来て、実際のロケにも使われました。
店内には主演二人のサイン入りポスターが。


最後を飾るのは…
Supermac’s!

アイルランド版マクドナルドと言われているファーストフードチェーンですが、アイルランドにしか無いようです。
特徴はなんと言っても全食材がアイルランド産である事!先日アメリカのFoxNews.comが『アメリカ人が聞いた事のない、絶対に知っておくべき10のファーストフード店』と言う特集を組んで、このSupermac’sを紹介した。ちなみにその記事では日本からモスバーガーもランク入りしてました。
フィッシュ&チップスを頼む!
タルタルソースがかなり細く細かく出たので文字を書いてみました。案外上手く書けた。


以上、アイルランドでの僕の食べた食事でした。
アイルランド、食のレベルはイギリスより断然高いと感じました。
Whelan’s Bar以外は下調べは全くせず、直感で店に入ったんですが、どこに行っても外れはありませんでした。ちょっとだけ高いのが気がかりでしたが。
みなさんもダブリンに行きたいと言う方がおいででしたら、是非参考になさってください。

アイルランド、最高でした。
アイリッシュシチュー缶、ギネス、ジェムソン、スキットル、P.S. I LOVE YOUの
アイルランド祭り状態の浅野の部屋の画像でお別れです。



Go raibh maith agat! (アイルランド語でありがとう)

Dice

March 2, 2014

【Cherry】 責任者

花祭り以来橘とのメールは止まっていた。
こちらから送る事もなければあちらから来る事もないからだ。
元々特に意味のないメールを何通かやり取りしていて、何となく来るから何となく返すのを続けていただけだったのだから一回止まってしまうと、再開する理由がない。どんな事にしろ、始め方と言うのは一番難しいところである。
それと関係あるかどうかは分からないが、橘は学校を休む事が増えてしまった。
いや、俺の何の意味もないメールと彼女の出席率が関係ない事くらい本当は分かっているが。
彼女は花祭りの一件以来、更に注目度を上げ、彼女をテレビで見ない日はないくらいだった。その多忙さが欠席の理由で間違いないだろう。
そして面白い事に、彼女の横にはだいたい、あの男が一緒に出ていた。あの男とは花祭りでの橘凛のバーターこと桐生隼人の事だ。
トークショーでの二人の絡みを見て、これはいけるとTV局が判断したのだろうか、その思惑通り二人は独特のコンビネーションで場を盛り上げていた。

「最近よく出るわよね、あの二人。」食堂でぼーっとTVを眺めている俺に、石川が話しかけてくる。
「そうだった?」俺はとぼけた。
「言われてみればそうね。昨日の夜のバラエティでも二人で出てたし、この間のクイズ番組でも。」蒼木さんが言う。
「もしかして…デキてたり?」石川と蒼木がキャーキャーと女子っぽく騒いでいる。
「いや、それはないよ!」俺と近藤よりも先に否定したのは護衛隊長の佐々木だ。違うグループの会話にいきなり入ってくるんじゃねぇよ、ビックリするだろ。
「凛ちゃんは仕事だけに集中してるよ!それにあの男は凛ちゃんと全然釣り合ってないもん!」そうよそうよ、と言った感じで後ろのロイヤル・ナイツの面々が頷く。
お前らと橘も友達として釣り合ってないんですがそれは…とツッコミそうになるがグッと抑える。
近藤がこっちを見てニヤッとするのを見たところ、同じことを思っているようだ。
「そうかな、僕は彼らは意外にお似合いなように見えるけど…」またも横から入って来たのはおかっぱで背が低いメガネの同じクラスの宮本だ。次から次へと俺たちの会話に横から入りまくるクラス連中である。
「何よあんたは。人の会話を聞いて勝手に入って来て…キモイ。」橘の事となるとやたら攻撃的なインペリアルドラモンパラディンモードが食って掛かる。1分前のお前自身に言ってやったらどうなんだ、と場にいる全員が思っているに違いない。
「僕は案外人間観察が得意でね。君があまりに間違った事を言っていたからつい口を出しちゃったんだ、悪いね。」そう言うと宮本は去って行った。
「なにあれ…ヤバ。」世界の中心がつぶやく。しかし宮本はこの前も俺のやった事を近藤の作戦だと見事に見抜いた。だとすると今回も橘凛と桐生は…。

家に帰って家族で食事を食べているときに見ていたTVには、今日も橘凛と桐生が出ていた。
「本当、二人は一見正反対なのに何か合ってるよね~。」と司会者が言い、それを聞いて二人ともにこやかに笑っていた。
「お兄ちゃん最近橘さんとどうなの?」興味津々に聞いてくるのは俺の事を「お兄ちゃん」と呼んでいる通り、俺の妹のちさとだ。
「どうって言われても…あいつ学校に来てないしな~。」
「最近メールも来てないみたいだし。」
「お前、どうして…」メール交換してる事も、最近はしてない事も、何故知っているのか。
「画面見ちゃって。てへぺろ。」
「そのてへぺろってのやめい。」
「ここ最近ずっと携帯気にしてて、お兄ちゃん、何か珍しいなぁ~って思ってね。やっぱ橘さんほどの人とメールを長続きさせるほどの兄ではなかったか。」妹は残念そうだ。
「メールが終わったのを全部俺のせいみたいに言うのやめんかい。」
「え~。じゃあ橘さんの責任だって言うの?」いや、あれは橘の責任じゃあない。しかしかと言って俺の責任なのだろうか。というか責任ってなんだ?
世の中は複雑だ。問題が起きると人は誰が悪いのか、責任者を、犯人を探す。そして難しいのは、誰も悪くない場合だ。そう言う場合は世間的に立場の弱い方が責任を取らされる場合が多い。
というか全部そうだ。弱者はいつも犯人に仕立て上げられ、自分の意見さえ言わせてもらえない。
橘凛も芸能界と言う一つの世界の中では弱者だ。それゆえに自分の言いたい事は言えない立場。

「橘さんばっかりにいってて1年生のときによく遊んでた人たちを蔑ろにしてない?特に石川さん。」妹が言う。何でもお前に俺の交友関係を心配されんといけないんだ、しかもそこは普通近藤だろう。…でもそう言えば1年生の頃は石川とも毎日4~5通別に意味のないメールをしていたな。あれはいつ終わったんだったっけ。どっちの責任なんだ?石川か俺、どっちが弱者なんだろうか。やっぱりここも俺かな。
そう思うと何だか懐かしくなって、俺は石川にメールを送ってみる事にした。
とは言ったものの、何と送ったらいいか分からず、1時間くらい迷った末にこう送った。
「お疲れ様、最近部活はどう?また暇ができたら4人でどっか行こう。」
5分くらいして、俺の携帯が光る。
「いいけど、どうしたの急に。気持ち悪い(笑)」

それから、何の意味もないようなメールを4、5通折り返して、寝た。たった1行や2行くらいのメールだったけど、1年生のときの事を色々思い出して、何だか懐かしい気持ちになった。