December 28, 2013

【タイトル未定】 三角公園

待ち合わせ場所の三角公園。

この公園は俺達の学校から程よく近く、程よく遠く、密会するには最適の場所と近藤にいつしかか教えてもらった所だ。

「この歳で密会ってお前のプライベートどんなんだよ」と心の中ツッコンだ自分がここで待ち合わせをすることになるとは

何故か20分も予定より早く着き、ベンチに腰を落とした俺は人生初デートにしてはやけに落ち着いている。ちゃんと考えぬいたプランがあるからだ。

中学二年生男子の考えるデートといえばいたってシンプルだ。

必ずプランをするうえで忘れてはいけないことは我々はお金が無いということだ。

我々に許される上での一番の贅沢といえばガストでの夕食。エンターテイメント思考でいけばカラオケ、もしくは映画を観ること。

この選択肢の中で今回のシチュエーションを考慮するとやはり映画が有力だ。何故かと言うと映画とは盛り上がらない日の究極の逃げ道だからだ

デート中に盛り上がらなければ映画にシフトチェンジをする。その事によってまず、2時間の休息と娯楽が待ち構えている。そしてその日の映画の完成度の高さでその日が楽しかった一日になる。そして映画の凄いところはつまらない映画というのも観終わった後に文句を含む修正点を話していると意外になぜか盛り上がる。

「映画でも観に行こうか」という気軽なリードの姿勢。


映画後のディナー時を想定した話題作りの確保。

攻守共にバランスのとれたデートを成功させるためのチケットみたいなようなものだ。学生割引を使うと1000円程度だし、展開の予想できない橘 凛との初デートにはもってこいだ。

何よりも決め手になったのはデス・ノートの実写版が今日から銀幕に現れるという事だ。そして彼女の芸能プロフィールには好きなモノは漫画と書いてある。そんな彼女がデスノートを見落としている事は絶対にないという俺の推測だ。デート相手の情報がネット上で見つかるなんて不思議だなーと思いながらも現代のテクノロジーにまたも助けられた。

普通の人がどう過ごすのかが知りたいという注文付きなら今回のデートの出だしは映画で決まりだ。

そんな事を考えていると待ち合わせ10分前には橘 凛が現れた。

「ごめんなさい。お待たせしたら悪いから早めに家を出たつもりだったんですけど、待たせちゃいましたね。」橘 凛は真っ白のワンピースの上に淡い青のジージャンを着ていた。春にしては少し丈の短いワンピースも白と橘 凛の淡さでお上品に仕上がっている。ここはさせがに芸能人。他のクラスの女子たちとは一線をおいている。

俺は中2ぐらいの女子が小学生みたいな私服から大人っぽくなろうとただただスカートなどの丈を短くするという行為がすごく嫌いだ。お母さんに買ってもらったと言わんばかりのTシャツにそのショートパンツは無いだろうとと蛹から抜けだそうと必死感のあった中1の石川を見るたびに俺は思った。もちろん本人にはそんな事は言えないが。

「大丈夫だよ。僕もさっき着いたばっかだから。」そう言いベンチから腰を上げた。こうして同じ目線になってみると普段の制服姿とは一味違う彼女はやはりかわいい。

「っていうか、そんなに普通で大丈夫なの?芸能人ってみんなカツラにサングラスだと思ってた。」そう聞くと橘 凛は少し笑った。

「そうしたら私は毎朝校門で止められて、生徒指導室行きですね。」

言われてみればそうか。それに普通の人はどういう風に過ごすか知りたいって言ってたやつがカツラにサングラスってちょっと違うもんな。

「またですね。」彼女が言った。

「いっつも不思議な表情で何か考えてますよね?」

確かに俺は頭で10考えたうちの2ぐらいしか口に出さない人間だ。でもメアドといい学校初日での事件といいお前に毎回ツッコミ入れてたらさすがに疲れるだろ。あ、また頭で考えてる・・・。

「また!変な人ですね。本当に!」そういい彼女は少しスネた。

「ごめんごめん。普段は近藤がずっと喋ってるから俺あんまり考えてること口に出さないのが癖になっちゃって。」

「思ってることをちゃんと言わないとロボットになってしまいますよ。」そう言った彼女の顔を見なくてもその言葉は彼女自身に対して言っているんだと悟るのは簡単だった。

「よーし、今日は楽しむぞーっ!!」考える前に自然とそう口に出た。

こうして僕達のデートが始まった。

つづく

December 27, 2013

ここ数日。

"今年も一年早かったなー"でお馴染みのひとしです。

24日はバイトからの職場でのクリスマスパーチー。

25日はロジャーさんお仕事だったので昼はおじさんと祖父母とクリスマスランチ。



こんなかわいい帽子かぶっとんのにこんなイカツイおじいちゃん。笑


22歳の孫の俺プレゼント無しなのにおじさん(47)いっぱい貰っとったわー。笑

未だ開けられてないプレゼント2つあったけワクワクしよったのにどっちもおじさんの犬のプレゼント。爆

最近俺の扱いが酷すぎて笑えるー。

この前日本でとった写真10枚FBにあげとったんじゃけどわざわざ帰国した俺一枚も写ってない。爆

そんな感じでDiceが言ったとおり”家族と過ごす”クリスマスで再び色んな人から愛されとるわーって再確認。

「かわいい孫のひとし」が気づけば「近場のひとし」になっとる。笑

まぁ大人って認められとるって事かな:) 

で、26日はこれまたDiceの日記参照のボクシングDAY。

ロジャーの仕事が終わり次第一緒に街へくり出した僕達のお目当て


いい感じのまな板。

Get!




高級感あふれるタオル達。

バスタオル×4
ハンドタオル×2
バスマット×2

そして原価高いだけあって品質神。


マットレスキーパー。




全て定価の半額以下で高まったー

それにしてもほんまお前らばばあかっていうお買い物www

服の半額コーナーにひと向きもせずにバスタオルコーナー直行www


でもやっぱあれですね。

クリスマスは子供おらんとおもんないね。

なんかクリスマスって毎年家族みんながニコニコしとった思い出ばっかじゃけロジャーとお互いにクリスマスプレゼントの買い合いっことかしたくないし。

クリスマスの素晴らしさってプレゼントを貰えることじゃなくってサンタとトナカイっていう空想のセッティングがどれほど色んな家庭を幸せで満たしとるかっていう事よね。

本当に”Magical”って言葉がしっくりくる、そんなクリスマスが俺は大好きだなー:)

もうプレゼントとかいらんけど、あの夢の様な時間は味わいたい。

超サンタしたい!アンナちゃんとハル君を筆頭に友達のベビー達大集合させてからさー、もはやウケるレベルに盛大にパーチーしたい。

ってか絶対する!来年か再来年!決定!

やっぱり人の喜ぶ顔を見るのって素敵なことよね:)


それにしてもこの合成度が腹立つわ。





あ、そんな僕は自分のクリスマスへの欲望を満たすためにいい感じのコンピューターを購入しました。



ヒッヒッヒー


だいぶ値段が張ったんで分割払いで購入しようとしたら何故かクレジット会社に拒否されて(シビアな移民事情)イラッとしたんで”移民を舐めるな”と呟いたあと翌日に一括で購入。(G)

あ、ここの(G)はジャイアンの(G)ね!(ややこし)

移民ストーリーで誤魔化そうとしたけど普通にただの衝動買い。笑

でもこれで遂に遂に映像処理用の大きなソフトもすらすらー♪

将来への投資ってやつです:p

って事で学校始まったらFull Time Student+週6バイトが待ち構えとるけそれまでの最後の一ヶ月ストイックに生きるんじゃ♪

誓い1・Premiere Pro in the Book もう一往復で基礎習得。
誓い2・毎日最低一時間読書。
誓い3・毎日筋トレ、いいカラダの入手。


ってか自分の目標を文章にして気づいたけど俺のストイック全然ストイックじゃない。爆
こんなんで一ヶ月後大丈夫なんかなー(-_-;)



まぁこの一ヶ月で基礎が固まったらそのうち文だけじゃなくって映像も加えたブログにしたいと密かに企んどるけん、それを見てストイックだったかだらけとったかみんなに判断してもらうとしましょうか:p

って事で「政岡ひとしのオーストラリア第二章」もう少しでクランク・インです。



そして画面は最近ハマっているMidnight Red。爆


ちなみに僕の推しメンはThomas君です。(誰も聞いてない)





以上、最終的にボーイズバンドの誘惑に負ける政岡(22歳)がお送りしました

今回はとことん為にならんブログじゃね。笑


December 25, 2013

日本、イギリスのクリスマスの違い

クリスマス、みなさま、いかがお過ごしだったでしょうか。浅野は今年は2回目のイギリスでのクリスマスです。そこで今回はイギリスと日本のクリスマスの違いについて述べたいと思います。
お馴染みの広島のクリスマス、ドリミネーション


世界中のキリスト教国家での一大イベントの一つ、クリスマス。
Wikipedia先生によると、”クリスマスとはイエス・キリストの降誕(誕生)を祝う祭りである”となっています。
イギリスでは12/25がクリスマスで、24日がイブ、26がボクシング・デーとなっています。

日本では(何故か、本当に何故か)”恋人/配偶者と過ごす日”と言うのがもはや常識になっていますが、イギリスやアメリカでは家族と過ごすのが普通です。お母さん、お父さん、親戚一同でみんなでわいわい一緒にチキンやケーキを食べてプレゼントを子供たちに渡し、眠る。それがこちらのクリスマスです。

アメリカではThanksgiving(感謝祭)からクリスマス、そしてニューイヤーまでのホリデーシーズンは怒濤の流れで全員が人生をそのために生きているかのような盛り上がりを見せるそうですが、イギリスでは、まぁ11月の後半から、街にクリスマスツリーとかが出現しますが、24~25に特化している感じがします。
25日はほとんどのお店が休みになり、電車やバスなどはほとんどストップします。最近はやっている店や路線なども増えていますが、不況の煽りでストをクリスマスに行う事が増えているので、基本的にやってないと思って行動した方がいいです。
オックスフォードストリートのイルミネーションはいつも煌びやか(2011年)

ちなみに今日のサウサンプトン。15時くらいの街の中心ですが、人っ子一人いませんでした。クリスマスはみんな家に籠って家族とパーティーなんですね。




そして、人々の楽しみのメインは26日のボクシング・デー(Boxing Day)です。
このボクシング・デー、殴り合うやつではありません。
またまたWikipedia先生によると、教会がクリスマスプレゼントの箱(Box)を開ける日であったことから、この名前になったとなっています。
イギリスではこのボクシング・デーがセール開始の合図です。こっちのセールの何がすごいかって前の日まで普通に売られていたものが、半額とかそれ以下で普通に売られてたりする事。30%オフなんてケチな事はしません。最低でも50%オフです。
この時期にロンドンに行くと購買欲を超絶に刺激される事は間違いないので、お金に余裕がないときは避けた方がいいです。

普段は手は出ない高級ブランドをこの機会に買う人が多い。例えば去年なんかは普段10万円するようなポール・スミスのスーツが2万円だったそうです。
セールでごった返すハロッズ前


ちなみにロンドンに多数ある日本企業ですが、ユニクロやパナソニックなどがセールをする一方で、無印良品は平常運転だそうです。(笑)

そういうわけで、日本では何故か恋人と過ごす日になっているクリスマス。
こっちでは家族で過ごす日ですが、人々はその次に控えるボクシング・デーのセールに備えている気もします(笑)
こっちのクリスマスもいいですが、幻想的な雰囲気という点では日本が勝っているようにも思います。
これはあくまで僕の主観ですので、長い一生のうち一度くらいは是非ロンドンに実際に来て確かめてみてはいかかでしょうか。
とりあえずセールで満足して帰れると思います。(笑)

December 21, 2013

【タイトル未定】不用意な冗談、急展開

「えー。教えねーよ。」俺はおどけてみせた。

「2年生早々に芸能人と二人で隠し事とはやるなー!こいつー!」近藤はテンション高めだ。

「告白だよ」冗談っぽく笑って言ってみせた。この手の冗談はお手のものだ。

「え、告…え?」近藤は予想より驚いている。そして俺は異変に気づいた。周りから声がしない。

見渡すとクラスにいるほぼ全員がこっちを見ていた。恐らく俺の言った事も聞こえていたのだろう。いや、”注目して聞いていた”と言った方が正しいかも知れない。

「ちょ、お前それって本当なのか?」近藤が聞く。

「ちょ…ちょっと来い!」俺は近藤を引っ張って教室の外に走った。まさか1時間前に腕を引っ張られ、そして次は俺が腕を引っ張って走る事になるとは。腕はそんなに引っ張ったり引っ張られるものではないのに、今日1日で1年分の腕引っぱりを使ったかもしれない。…ってそんな事はどうでもいい。



「もうこの辺りでいいだろ。説明してくれよ。」教室から少し離れた渡り廊下で近藤は言った。

「普通に「友達になってください」だと。迂闊だった。芸能人と二人で教室の外に出て、帰って来て、そいつの話しを聞こうとする、そんな事は自然な事だ。なんで俺はそんな事も…」やはり芸能人との不慣れなシチュエーションの後でおかしくなっていたのか。

「はぁ!?橘凛が「友達になってください」って!?お前に!?言ったのか!?何で!?何でお前!?」近藤は”理解不能”と言った感じだったが、そんなに驚くなんて俺に失礼だぞ、近藤。一応俺はお前の目の前にいるぞ。

「いや、何かずっと芸能界にいたからか、”普通の友達”ってのがいないらしくてさ。みんな”芸能人として”としかあいつの事を見てなかったそうだ。まぁそりゃそうだよな。それで彼女は『次に教室に入って来た人がイケメンだったら声をかけて友達になってもらおう』って決めてたらしい。」俺は正直に説明した。少しフィクションも入っているが。

「イケメンの件は?」鋭い近藤。

「…うそだ。」

「おい、待てよ。と言う事は俺があのとき少しでも早く橘を見ようと教室に行かずに蒼木や石川やお前と一緒にいれば橘は俺に声をかけてたかもしれないって事かよ!!」近藤は後悔をしている。

「確かにそうだな。その可能性もあったな。」そう考えたら運命とは不思議なものだ。

「絶対俺に声をかけてたはずだ。俺の方がイケメンだしな。」ドヤ顔をする近藤。

「だからイケメンの件はうそだって。あと俺の方がイケメンだ…ってんな事はどーだっていいんだよ!どうするんだよ、教室では…」
「どうでもよくない!俺が最初に橘凛と友達になれていたのに俺は…俺は…」近藤が俺を遮って、また後悔している。

「時間がないんだよ、一緒に考えてくれよ。」俺は焦っていた。

「知らねーよてめーの事なんてよー。俺の橘凛を…」近藤はぶつぶつ不満を言っている。

「放課後あずきバー奢るよ。」俺は最後の手段に出た。

「よし、どう解決する?」近藤の、あずきバーを出した時の変わり身の早さはさすがだ。こいつはあずきバーのためならある程度の事はしてくれる。(ちなみに、本当にどうでもいいが近藤にはあずきバーを買って1分以内に食べるという特技がある。)

「状況を整理しよう。俺が「告白された」って言ったのはみんな聞いてたか?」まずはそこだ。あそこで俺をみんなが見ていたのは勘違いだったかもしれない、なんて淡い期待を抱きながら。

「多分あの感じだと教室の全員が聞こえただろうな。いや、”聞いてた”と言うべきか。だから全員、橘凛がお前に告白したと思ってる。何がマズいかって、それによって男子連中はほぼ全員お前の敵、女子だって『せっかく女の子が勇気を持って告白したのにそれをぺらぺら喋る最低な男』として見ているだろうな。そして一番の問題は橘だ。お前に引っ張られつつ、気になって彼女の方を見たんだけどよ、すごい顔してたぞ。お前、殺されるかもな。ははは。」近藤の分析を聞いて、俺は胃が痛くなった。自分が想像していたより、もっと酷いところに俺は追い込まれていた。
クラス替えしたばかりで多くの人が俺の事を知らない。冗談かどうかなんて判断出来ないだろう。全てが裏目に出ている気がした。

「しかし、だ。お前は『告白された』と言ったか?」近藤が何かを思いついたらしい。こういうときにこいつは本当に頼りになる。

「言わなかったか?」俺は聞いた。

「いや、お前は言ってない。「告白だよ」とだけ言った。と、言う事はだ、何も告白したのは橘凛からとは限らない。お前から告白した可能性だってあるわけだ。いや、むしろモテない惨めなオタクの童貞がいきなり芸能人を目の前にして告白した、と言う方がよほど可能性が高いと思うぞ。そこを利用すれば女子からの評価は戻せないが男子連中は引き止められる。女子なんて変わりやすい事この上ない、いつでも取り戻せる。大切なのは男共だ。」途中気になるところがあったが、近藤はいいところに着地しようとしている。

「問題は…」俺が促す。

「そう、問題は橘凛がお前を呼んだ理由…」近藤もそこを考えている。
そして近藤は何かを考えつき、俺に耳打ちをして、肩をぽんぽんと叩いた。

「俺が徹底的に落ちるしかない、か。」俺は全てを受け入れて、覚悟を決めて教室に戻った。




教室に戻ると全員が一斉にこっちを見た。もちろん橘凛もいるが、俺はそっちを見る勇気はなかった。ただ、出来るだけ見ないようにしたが、そっち方面から来る悪寒はなんとなく感じられた。


「橘さん!コイツ、謝りたいんだって!」近藤が大袈裟なほど大きい声で言った。全員がこっちを見ていると言うのに物怖じしない辺りはさすがだ。橘さんは…確かにすごい顔をしている。そんな事は気にせず近藤が続ける。

「ごめんね、こいつが橘さんをずーっと変な感じで見つめてて嫌な思いをさせたんだって?橘さんも勇気を持ってそれを止めるように言ったのに気にせずに告白までして!」かなり強引だが、これで誤解は解けるはずだ。

「でも、コイツの事を許してやって欲しいんだ!ずっと惨めな学校生活を送って、いきなり目の前にこんな素敵な人が現れたんだ!そうしたくなる気持ちも分かってやってくれ!哀れなこいつに慈悲の心を!」おい、近藤、助けてくれるのはいいがさっきから言い過ぎじゃあないか?

「いいの、もう。」橘凛が口を開く。

「変な目で見られるのは少なくありませんし、少しびっくりしたけど告白もよくされます。一回も了承した事はありませんけど。」橘の言葉を受け、クラスの男子の何人かが残念そうな顔をしている。

「ごめんね、橘さん。」俺も一応謝る。

「よし、席につけー!」そのタイミングで次の授業の先生の中村が教室に入って来た。席につく皆。

「はい、日直は?号令をかけて。」中村は真面目なおじいちゃん先生だ。

「起立、気をつけー…」


色々あったが何とか無事、授業に入った。橘と俺の問題はひとまずは落ち着いただろう。と言っても俺はもう橘との何かしらは期待出来ない。まぁ、最初から期待などしていなかったが。……いや、正直言うと少しは、ほんの少しは期待していた。しかし今となってはもう遅い。何より、男子の評価を下げる事は阻止したが、女子からは”ただの気持ち悪いやつ”としての評価が確定してしまっていた。その日の授業は一切頭に入らなかった。みんなの視線も怖かった。

放課後掃除していると、ニ人の男子が話しかけて来た。

「お前見かけによらず、すげーんだな!初日から橘凛に告白するなんてよ!」こいつは確か、木村だ。

「そ、そうかな。そんな事ないよ。」俺は答える。

「いーや、俺には分かるね。お前はすげーやつだって、俺には分かる。まぁ以後よろしくな!」木村はスラッとしていて、黒髪短髪の体育会系のテンションの高いお調子者と言った感じだ。野球部所属らしい。でも彼が話しかけて来てくれて安心した。男子は近藤の話しを信じた、と言う事だ。

「ねぇ。」木村が向こうに行くと、そこにいたもう一人が話しかけて来た。

「君は”してやったり”って思ってるかも知れないけどさ、僕はあんなものには騙されない。橘凛が君を呼んだのには別の理由があるはずだ。君はそれを隠している…女子からの評価を下げてまで。気になるね。今は聞かないであげるけどね。」そう言ってくるのは宮本だ。不気味だ。彼は見た目も背が低く、髪は短いおかっぱ気味、眼鏡をかけていつも本を読んでいる。

「い、いや、僕は何も隠していないよ。近藤が言ったのが真実さ。」俺は言った。

「だからあんなものには騙されないって言ったろ?どうせあれは近藤のアイデアだろう。まぁさっきも言ったように、今は聞かない。じゃあ、またそれを聞けるときを楽しみにしているさ。」宮本はそう言うと行ってしまった。なかなか厄介なのに目を付けられてしまったかもしれない。



そして掃除が終わり、俺は下駄箱に向かった。上靴を脱ぎ、自分の靴を出そうとすると、紙が入っていた。予想外の出来事に、ドキッとした。急いで周りを見渡すが誰もいない。中を確認すると、メールアドレスが書いてあった。このアドレスは…。でも何故?そんな事はまぁいい。確認するために早く家に帰ってメールを送ろうと急いでいると、校門のところに蒼木と石川と近藤がいた。

「あれ、二人とも部活は?」俺は聞いた。

「部活は初日だから顧問の話しで終わったんだよ。」蒼木さんは教えてくれた。次に石川が口を開く。

「それよりあんた、近藤から話しは聞いたわよ。あんたはそこまでキモいやつじゃないから何かおかしいとは思ってたけど、クラスの女子はそうは思ってないわよ。みんなあんたの事を橘凛をジロジロ嫌らしい目で…」
「やめてくれよ!もう忘れたいんだ!」石川が喋っていた途中だったがもうあの場面を振り返るのはたくさんだった。あんなの一生にも一回だけで充分だ。

その後も、今日の事を色々話しながら帰り道を帰ったが、みんな俺の事を信じてくれて、心配してくれていた。
しかし本当に申し訳ないが、俺の頭には全然入って来なかった。俺は靴に入っていたアドレスだけが気になっていた。きっと帰り道の俺は上の空だったに違いない。必死にそれを隠しながら話しを合わせた。俺の家の前につくと近藤が言った。

「まぁ、なんだ。まだ2年生は始まったばっかだ。人の評価なんていくらでも取り戻せる。死ぬなよ。」あずきバーを口にくわえている近藤は少し上機嫌だ。(今日はいつもの”1分チャレンジ”はしないみたいだ)

「ありがとう、みんな。じゃあ、また明日。」そう言って俺はすぐ自分の部屋に向かった。急いでメールを打った。

「俺です。僕の靴にアドレスが入っていました。どなたですか?」

「橘凛です。」返信には思った通りの名前が書いてある。彼女のアドレスが r.tachibana0503@…となっているので一目瞭然だ。5/3は、ネットで調べたところ、彼女の誕生日らしい。

「一応聞いたけど、やっぱり橘さんだよね…。一応有名人なんだし、アドレスを変えた方がいいと思うよ(笑) 橘さんから二度と絡みはないと思ってたからビックリしました。何ですか?」俺は聞いた。

「アドレスに何か問題が? 今日の事はとても驚きました。まさか初日からあんな事に巻き込まれるとは。」彼女からの返事は少し刺刺しかった。

「僕の冗談があんな事になるとは、ごめんね。軽卒だったよ。」俺は謝った。

「言葉だけで謝ってもらっても何ともなりません。代わりと言ってはなんですが、この土曜日、丁度仕事が休みになったの。普通の人はどういう風に過ごすのか、とても興味があります。どこかに連れて行ってもらえませんか?」橘凛が俺に送って来たのはかなり意外な言葉だった。橘凛と土曜日にどこかへ?しかもこれは…多分二人きり?いやいや、落ち着け。とりあえず俺はこの土曜日に向けて中学生二年生男子が考えうる中で一番のプランを立てる事にした。そして土曜日はあっという間にやってきた。


続く。



「クラブ G」

こちらのコンテンツは同性愛の要素を含まれることをご承知の上でお読みください。






よくぞ足を踏み入れた!新コーナー「クラブ G」(ジャジャン)

こちらのコーナーではあちら側の住人の一人として普段ぜんぜん誰も気にせんG情報をお伝えいたします。

こちらでの「G」はジャイアンでもゴキブリでもジョージでもなくゲイでございます。(なにかとGネタの多い僕達私達。笑)


日本おったらあんまゲイの人とかって関わる機会ないけど海外おったらポッポ−Lv.3 並みの出現率。


同僚にもおるし、同じフラットにもおるし、ブラジルにだったら結婚しとるゲイカップルの友達もおるしその人達は今養子をもらう手続きをしとって、遠くからになるけど物事がどのように進んでいくんか楽しみ:)

ちなみにオーストラリアは同性婚できんけど、結婚っていうサービスではなくって”relationship register” とか”civil partnership”っていう結婚のサービスを少しはカバーしとるものとかは都市によってあったりする。

今回ロジャーのVisaをとるときもDe factoっていう婚約Visa的なやつでとったんじゃけど同性同士で結婚できんのに婚約Visaとれるって不思議な話よね。妥協案は在りますよ的な。

Marriage Equalityにもう少しで手が届きそうなオーストラリアはこの前州法で認められとるって事でACTで6組ぐらいが結婚をしたんじゃけど連邦法は同性婚を認められてないけんそこに矛盾が生じて1週間ぐらいで結婚の権利が取り消されたんだって。


そんな状況の中当事者たちはまたパーティーができる良い口実ってお前らポジティプ過ぎて、こっち涙がでるわ。笑





でもオーストラリアはどんだけ時間かかってもあと3年以内には法律が変わる気がする。


こんなCM絶対日本では見んもんね。


なんか自分がそうじゃけそう思うんだけかもしれんけどゲイってオーストラリアでは「普通」って感じ。
普通に「あ、これ俺の彼氏ねー」ってなってもそんなざわつかん感じ。どこまでいっても人によるけど。



日本のテレビとかのゲイってなるとオカマというか、海外でいうドラッグクイーンみたいなのばっかりで、実際俺が友達にロジャーのことを話した時も「どっちが女なん?」とかって聞かれたけど、基本ゲイは男が好きじゃけどっちかが女じゃあ始まらんというか・・・。

ゲイってなると、自分の事を女だと認識しとるっていうイメージを日本では持っとる人が未だにおるけどそれは「ゲイ=おもしろい」っていうコメディアン達のサービスの果てにできたメディアイメージの行き着いた結果だと思う。

「ゲイ」って聞いてパッと頭に浮かぶ俺のイメージは




こんなのとか





こんなのとか







こんなのであって





こんなのとか







こんなのとか




こんなのでは無い。


このさい言い切るとこっちよりよね。






お母さんごめんなさい。爆


女っぽい人ももちろんおるけど好きな人が同性ってだけでその人はその人。この点でいうと性同一性障害の人達(トランジェンダーとは全くの別モン。


その点でいうとHGはゲイっぽいゲイとして初めての芸人だったらしく、新たな道を同性愛者に示したっていう長文の記事をずーっと前に読んだけどピチピチの服で腰振っとるだけでそんなに讃えられるってウケるよね。笑







でも最低限「公然の秘密」化しとる他の国に比べて「コメディアン化」していった日本ってこの問題に対して遅れをとっとる証拠だと思う。

っていってもああいうコメディアンの人達って「そんなものなんて無い」っていう所から「こんな生物がおるんじゃ」っていう物凄い違いを作った人達でもあるんよね。




日本ではそんなイメージ無いかもしれんけどどっちかというと、体型とか髪型とかに気を使うゲイ達と、あんまり気にせんへトロセクシャルの人達が多いけん海外では

 "ALL THE GOOD ONES ARE EITHER MARRIED OR GAY"

とかって言う人も逆におる感じ。

やっぱりいろんな差別とか受けてきとるけんその分優しい人が多い気がする。っていうか多い。The 金色のガッシュベル現象。



こんな感じに俺もいつかなる予定。笑
この画像どおりになるためにはあと身長15センチ伸びて学力つけんと。いい人っていうのはマザー・テレサっていうアダ名でも分かるよう・・・以下省略




私的におもしろいなーって思ったのは海外では男が美を意識し過ぎるとアイツはゲイってなるけん、髪の毛染めて、眉毛を剃って、オシャレで・・・・そんな日本人男児達は全部ゲイに見えるんだって。笑



こんなのがへトロセクシャルの間で人気になる日本って本当に本当に不思議な国。こんな感じのビジャアル系が人気なんならThe gayって感じのもOKなんかな?


Scissor Sistersみたいに明らかにゲイの人をターゲットにしたミュージシャンってよく考えたら日本にはおらんよね?

この人達のライブ楽しそー。いいないいな。ロジャー行ったことあるんだって:p




普通じゃないけど普通。

俺は海外で生活しとるけんそういう考え方に変わったけど、日本におるときはそんなにこの問題について自体考えてなかったな。

日本って普通なオープンなゲイの有名人とか(オネエ言葉とか全くない感じ)ほとんどおらんけん普通ってならんのも納得じゃけど。

平井堅が「告白」って曲名でこの歌詞でも

「いい歌ー」っていいながら世間は聞くんかなーって思ったらなんか歌手として自分を表現した平井堅が可哀想というか。

こんな気持でこの人は自分の恋愛観とか人生観を捉えとるんかなって少し哀しく感じるほど正直な曲。



俺も凄い正直な意見を言うといろいろ受け入れてくれて変わらず接してくれたら嬉しいし、もし自分の存在自体を不愉快に思われるんだったらお互いに良い人生を歩みましょう、バイバーイって感じ。

自分はこうなんだっていうのを変えるつもりが無いのと同じで、(ってかたぶん変えれんし普通に)相手の気持ちも強要できんしね:p


家庭とかいつかは欲しいし子供大好きじゃし、でも先は超不透明!ポジティブに目の前にある物を一つ一つ頑張っていくしかない(・_・)


まぁ今,俺とっても幸せじゃし頑張るための理由もあるし妹のおかげで母さん可愛い可愛い孫が2人おるし、なかなかいい感じの人生ですよ:)


俺はもっともっと欲張るけど:D

っていう感じで少しは「G」っていう存在を理解できたかな?

果たしてこれを読んでみんながどう思うんか全く予想出来んけどそこは秘儀「I Don't Care」の精神発動!




I don't care what you think as long as it's about me 
The best of us can find happiness in misery





PS. みなさん楽しいクリスマスをお過ごしください。

December 19, 2013

”サッカー学部”とは?

こんにちは。イギリスには留学生がたくさんいて、色んな国から出身の人がいます。もちろん日本からの留学生も多少いて、うちの大学でも10人くらいいます。色んなところ出身の人がいて、少し範囲は狭いかも知れないけど北は仙台、南は山口まで。日本人みんなで集まるときに、仙台の人も名古屋の人も、広島の俺も標準語で話すんだけど、関西出身者は絶対関西弁使う。全く合わせようとしない。その”関西弁の孤高感”にイラッとする、でお馴染みの浅野です。
コナンも関西弁にうんざり。



今日は俺が在籍しているサッカー学部の授業でやっている事を一部みなさんにご紹介して、その問題について色々書いて行こうかと思います。

まず一番最初にサッカー学部、と一口に言いましても何を一体やっているのか、すごい謎だと思います。なのでサッカー学部について説明すると、このコースは主にサッカーのコーチやFIFA, UEFA, FAなどのサッカー協会で働く人を育成するコースです。サッカー選手を育成するわけではございません。
先生曰く1年生は難易度10、2年生で40くらいになり、3年生で100になります。
サッカー学部コースリーダーのクルイド(Clwyd)先生。すごいいい人。たまにコラムが新聞に載っている。


現在1年生の俺は3つ授業があります。
  • Football and Society (サッカーと社会)
  • Football and Principals (サッカーの基本)
  • Introduction of Research Study Skills (勉強のやり方)


一番上のサッカーと社会では社会学的な事をやっていきます。言わばサッカー視点からの社会学です。

二番目のサッカーの基本授業では、サッカーのシステムなどの特徴、コーチのやり方、そしてそれを自分たちでグラウンドで実践してみる、と言った感じの授業です。

最後は大学での勉強においてのリサーチのやり方やエッセイやレポートの書き方を説明する授業と言った感じで、これは直接サッカーとは関係ありません。でもエッセイやレポートなどを書いていく中で、レファレンスの書き方や情報収集のやり方などはかなり重要なので、この授業も無下には出来ません。

今回はサッカーと社会学について書いて行きます。
サッカーと社会学では俺たちは大きく分けて3つの問題を見て行ってます。
  • サッカーと社会階級
  • サッカーと性別
  • サッカーと人種、民族


全て現在も大きな問題になっています。でも正直日本ではこんな事考えた事なかったからびっくりしてます。そして理解するのがなかなか大変だったりします。
特定の人々が蔑ろにされているというのが全ての問題に共通していることです。
社会階級的には労働階級の人々が、性別では女性が、人種では黒人がその他の人々に比べて、与えられる、得られるチャンスが限られています。
特に人種差別はこちらではかなりの問題で、たった一つの人種しかいない日本人からしたら理解するのは難しいですが、”自分が生まれたときから黒人”と言う理由で差別される人がいると言う現実があると言うのは確かな事です。

これらの問題を総合して見た結果俺が感じるのは『特定の人を差別して糾弾して自分が上に立ちたがるのが人の本質』だと言う事です。今更気づいたのかと言った感じかもしれませんが…
だから社会階級、性別、人種など後から変えられないものであればあるほど、差別する側にとっては都合がいい事になります。美味しい思いをしている人も多いからこそ差別がなくなってない現実がある訳で、問題もその分根深いわけです。

人種問題で例えると、黒人と白人の子供二人がいて、成績やら性格やらは一切知らない状態で「医者になる可能性が高いのはどっち?」って聞かれたら、99%(いや100%の可能性もある)の人が白人の男の子を選ぶでしょう。逆に「どっちが100m走で速いでしょう?」と聞いたら黒人だと答える。別に答えてる人達は人種差別のつもりがあるわけではないけども、そういう風に思ってしまう時点で無意識のうちに人種差別的な考えを持ってしまっている。これこそがこの問題の根深さ。
一度ついてしまったイメージを変えるのはなかなか難しい。
黒人と白人がほぼ均等にいるイングランド代表。しかし、ボランチなど”頭を使う”役割は白人、黒人はサイドなどの”労働”の役割が多い。


そこで今一度、自分たちがイメージ先行、人種で人を見るのではなくて、人としての本質、心で人を判断出来るようになれれば素敵だなぁと。固定観念で人を判断してしまうなんてあまりにも勿体なさすぎる。
幸い、日本では差別問題がヨーロッパよりは少ない。でも、黒人や白人に関して先入観がないかと言ったら、ある。それで糾弾しないだけで、そういう考えは必ずある。
人種で判断するなんて古い考えは止めてみんなでニュータイプになろう、というお話し。
そういうムーブメントを日本から発信出来ると、素敵。

Cheers!

P.S.
サッカー学部について何でも知りたい事があったらコメントでも何でも聞いてくださ〜い(^o^)/
書きます。


Dice

December 14, 2013

【タイトル未定】 動き出した歯車

「え、話って何?」ドキドキを通り越したのか、意外に冷静でいられる自分に少しびっくりしながら答える。

「あの・・・。」橘凛が何かを言おうとするが刺々しい周囲の視線が彼女の口を塞いだ。

その時だ。橘凛がゆっくりと近づいてきたかと思うと途端に僕の腕を握り教室の外に走りだした。ある程度走ると息を切らせながら周りを見渡し、空き教室を見つめていた。

「ここ、誰も居ないわよね?」そう聞かれ首を横に振る俺を見て未だに俺の腕を掴んだままの彼女が空き部屋に入る。

「いつまで腕掴んでるの?」決して嫌だったわけではない。美人な芸能人に腕を掴まれるという非日常的な心地の良い事故だ。

「あ、ごめんなさい。」視線から逃れるのに必死だったのか、彼女は今初めて自分が俺の腕を掴んでいるのに気づいたようだった。少し顔を赤くさせたと同時に掴んでいる腕を慌てて放し、彼女はどこか恥ずかしそうに再び口を開いた。

「あの、私今から変なこと言うかもしれないけど引かないでね。」うつむきながら彼女は言った。

「え、う、うん。」ゴクリという自分のツバをのみ込む音がやけに大きく聞こえた。目の前にいる美少女と二人っきりで個室にいる。そこに「変なことを言うかもしれない」という言葉は思春期の俺には刺激的すぎた。嫌、きっとこれはそれどころの騒ぎじゃない。

「あ、あの。」

橘が恥ずかしそうにちらっと目を見てきて再び口をひらいた。

「友だちになってください。」彼女が頭を軽く下げる。


「え?」開きかけていたファンタジーの扉が燃え尽き消えた。

「何それ?別にいいけど、なんで俺?」この思春期の男を手の平でもてあそぶかのような彼女に言動に彼女を始めてみた時に感じた緊張感は消えていた。


「あの、私自分で言うのもあれだけど一応芸能人だから、他の人たちとどう接するべきなのかよくわからないの。人じゃなくって商品として自分を 扱ってきたから今さら学校って言われたらすごいドキドキしちゃって、でも前からマネージャー達や仕事仲間以外の普通の友達っていうのが欲しくって。」

「でもきっとこんな私に声かけてくるのって芸能人としての橘 凛と友達になりたいだけで、本当の私とは別に。。だから次教室に入ってきた人にこっちから声をかけてみようって思ったけどいざとなるとなんか恥ずかしくって変に大声出しちゃって・・・。」テレビで見るときはいつも元気な子が自分を前に緊張してオドオドしているの見て俺はなんかおかしくなってきた。

「橘さん、意外と変な人なんですね。」自然と笑顔になっている自分。

芸能人って聞くと話すだけでも肩に力が入った自分がすこし可愛く思えるぐらいイメージと違う橘凛に合ったばかりなのに不思議な親近感が湧いた。

その時チャイムが鳴り響き互いが目を合わせ同時に口を開いた。

「あ、教室に戻らないと!」

教室に向かって走る俺と橘凛。

「あの、さっきあの教室で話した事なんだか恥ずかしいから誰にも言わないでね。」彼女がそうお願いする理由はなんとなく分かる。中2にもなってなって「友達になってください」はちょっとキツイ。もし、その人が売れっ子芸能人なら尚更だ。

「だったらなんたみんなにいうの?」息を荒らげて聞き返す。

「任せるわ!」その言葉とともに橘凛が教室のドアを開くと再び刺刺しい視線に刺された。


「あーら、初日から仲良く一緒に遅れて到着なんて、二人共なかなかやるじゃん。」

村上。俺達の今年の担任。本当はもう32歳なんだけど気持ち26歳ぐらいに見える村上は締めるところは締める先生だが普段は少しフワッとしてて先生というよりはみんなのお兄ちゃんみたいな存在だ。そんな村上は何故か女子生徒からの人気が凄い。


「あれ、橘さんは転入生なんでみんなで仲良くね~なんて言おうと思ってたんだけど、先生の無駄な心配だったみたいだねー。」フワッと始め。

「二人で仲良くするのはご自由にだけど、時間はきちんと守るように。」最後は締める。

村上は相変わらずそんな感じだ。

出席を取り終わり次の授業までの休憩時間になると、近藤がニヤニヤしながら近づいてきた。

「で、一体橘凛と二人でなにしてたの?」

なんにも考えていなかった俺は思いつきでその後を大きく左右する発言をしてしまった。

続く

December 13, 2013

ハグのすすめ

こんにちわ。この前歯医者に1000ドルかかったひとしです。本当に請求書を見た時泣くかと思ったー(笑)

(笑)とか使ってみたけどほんま笑えんのんじゃけどね。

こんな時のために日本語には「辛たん」という言葉があるって聞きました。

エクストリームリー 辛たんです。


オーストラリアは政府が提供しとるMedicareっていう保険みたいなんがあるんじゃけど、それは病院はカバーしとんじゃけど歯医者とか、救急車呼ぶのとかは全くカバーしてくれんけ、プライベートの保険と併用するのがいいみたい。もともと高いとは知ってたけどここまでだとはなー。

勉強ってホントお金かかるね:(

どうせこんな高い金払って痛い思いするんならTattooが良かったな。


なんか色んな保険会社とかを真剣に見比べとる自分大人になったわーって思う、って思ってしまう自分はきっとまだ子供なんじゃろうなー。笑

ちなみに救急車は呼ぶだけで3万ぐらい、走行距離でのコストもあって合計一回の平均使用料の平均は7万ぐらいって記事で読んだことある。

日本の老人たちが救急車を緊急を要さん時に多用するのが問題になっとったけど、こっちでは車に跳ねられて血だらけじゃけどタクシーで病院っていうタフな場面にもいつか遭遇するんかもね。




呼んだら殺す。





今日は何について書こうかなー。

人と人との距離感。

ある程度オーストラリアに住んどって日本帰るとなんかすごくシューンってなってしまう時があるんじゃけど、それってだいたい久しぶりに会うとき。

今回は1年と9ヶ月ぶりに日本に帰った政岡くん。

きっと、日本のみんなからしたら自分たちの日常から俺一人がおらんくなっただけじゃけんそんな大きな変化じゃないけど俺からしたらみんな消えたけーさ、久々に会ったらさ、ハグしたいじゃん。照

オーストラリアも友達と会ったら異性とはハグ、同性とは握手ぐらいはするけど今回の俺の日本帰省の何がいけんかったかってその前に45日間ブラジルったこと。

南米誰かと会うたび劇的な再会。笑(日本人目線)

基本ハグからの両頬にキスっていうのがリオとサンパウロの挨拶なんじゃけど、普段からそうじゃけ三年ぶりにロジャーが親友と会った時はお互いが高まりすぎとって多分リアルに3分ぐらい抱き合っとって、空気完璧に読むところは読む俺も流石に「おーい。誰かのこと忘れてないかーい」ってツッコミかけたわ。笑

でもこのハグキス文化俺は本当に素晴らしいと思う。

人の暖かさを直に感じれるし、日本だったら初対面の人とは話しにくかったりするけど、たぶんそういうカルチャーの中で生きてきた南米人は人見知りとかないし、人と関わる術を知っとるというか。それって俺もそんな得意な方じゃないし、日本人が最も苦手な事の一つな気がする。違う文化の良いところは吸収したいよね:)

そんな感じで人と人の距離激近なブラジルで45日間過ごした俺、オーストラリア帰国の際に誰よりも泣く。笑

ロジャーが家族とお別れ。ロジャー涙目、政岡ギャン泣き

ロジャーが友達とお別れ。ロジャー涙目、政岡ギャン泣き



ハグハグハグハグハグハグハグハグ

ハグハグハグハグハグハグハグハグ

ハグハグハグハグハグハグハグハグ

本間ロジャーの友達センスの塊だったー。




ロジャーの母さん英語喋らんけ、あんまコミュニケーションとれんかったくせにお別れの時お互いにギャン泣き。お互いなんか言いよるけど全く理解し合えん。笑

その後ロジャーとお別れして日本に旅だった僕。(涙目)⇠そこは一応泣いとけ

日本について、友達と会った瞬間ハグの衝動が。ハグハグハグハグハグハグハグハグ()

でもみんなさらっと「めっちゃ懐かしいー」といい席に着く or 歩き始める。

ハグの不完全燃焼。

ってか、どうでもいいけど不完全燃焼って言葉が思い出せんで

「ふしょうかんねん」 からの 「完全不燃」からの 「不完全燃焼」爆

ほんま英語もそうでもないのに日本語忘れるとかオッカナイ。

そーいえばそーいえば。昔アメリカ人の友達に仕事行く前とか奥さんに「I love you」とか言う人?って聞いたら

「うん、だってもし交通事故とかで死んだらそれが最後の言葉になるけん、せめてなんかSweetな事言っときたいじゃん」って言われた。カックウぃー。

ちなみにカックウぃーはカッコイイの最上級ね。

でも本当にそうで、いつまでも次のチャンスをうかがっとったらダメなんよね。明日野郎は馬鹿野郎。

そういえばDice君不在の時に彼のお母さんに会いに行きお母さん2号にハグをしたら大輔にすらされんかったって言われた。笑

って事でDiceをはじめとするみんなも家族友達ストレンジャーをハグで出迎え二年後ぐらいに日本に帰る俺が「あいつボディーコンタクトやばくない?」って言われん日本を創りあげてください。








スカイダイビングでも涙。笑










だって高い所苦手じゃもん。



明日は小説の締め切り日!打ち切りにならんように応援お願いします:D

また明日!


ハグハグハグハグハグハグハグハグハグハグハグハグハグハグハグハグハグハグハグハグハグハグハグハグハグハグハグハグ

December 8, 2013

『 3×5』


新コーナー、レンズ越しに色んな物を、場所を知ろうという時間がない現代人にピッタリなコーナー。

*決してサボっているわけではありません。

アルゼンチンのホテルのドア





ブエノスアイレスの地下鉄


Yayoi Kusama


アルゼンチンばばあ






Congress



Obelisk








Caminito


日本庭園


例のクソでかい花(故障中


Puerto Madero









そんな感じのアルゼンチン。

タクシーが時速50キロオーバーしたアルゼンチン。ツアーのバスが一時間遅れて笑顔で「ごめん、遅れたー」って言われたアルゼンチン。タンゴShow(US$160pp)チップ払わずにスタッフにキレられたアルゼンチン。信号機壊れとって信号渡るのに5分かかったアルゼンチン。地下鉄の中で少年が歌でお金を稼ごうと頑張っているアルゼンチン。

写真では美しいアルゼンチン。

写真ってすばらしいものじゃけど、やっぱり自分の目で見て、五感で感じてっていうのとは全く別物。


一瞬しかない出来事を自分の目で見て脳裏にしっかり焼き付けるんか、レンズ越しに見て写真として残すんか。

あなたはどうする?


You'll be with me next time I go outside
No more 3x5's 


{追記}綺麗で汚いアルゼンチン。


 人生で一番体調を崩したアルゼンチン。南米45日間の旅の初日はビールでは無くミルクシェイクであった。



頭ハンマーで叩かれとんかと思った人生最強な頭痛にも耐え満喫したアルゼンチン。(顔に出すぎ)(クラブ断念

The 空気汚染。Buenos Airesってスペイン語で綺麗な空気(風っていう意味らしいけど皮肉な名前。

そんなアルゼンチン、なにかするたびボッタクリのクオリティ低い変なものを売ってこようとするんじゃけど、見てみて!!
このクオリティの低さ!2000円で売ってこようとしてきた。笑



ロジャーと二人で爆笑。

No, thanks. の嵐。


そして車道を大っきいバッグ持ち歩きながらものを売ろうとする人、勝手に信号待ちの車の窓綺麗にしてお金をせがむ人の数が凄かった。







靴磨きで生計立てるってどんな感じなんかね?





南米のパリって呼ばれとるだけあって床のゴミの量を無視したら町並みは本当に綺麗。




ゴミゴミゴミ。




ゴミゴミゴミ。(使用済み)




 最後は南米の美女でお別れです。



Fashion
Looking good and feeling fine
Looking good and feeling fine
Looking good and feeling fine
Slay, Slay



今日のまとめーーー南米にルールはあってないようなもの。


Adios!