ブログの終わりに書いているCheersはイギリスでよく使われる言葉で、Thank youのもう少しくだけた言い方って感じです。ドアを開けてもらってCheers, お釣りをもらうときCheers, 何か拾ってもらってCheers, でお馴染みの”絶え間なき探究心イギリス担当”のDiceです。
さてさて、今回は僕がイギリスに来て一番最初に受けたカルチャーショックと絡めまして、国際感覚、愛国心、そこらについて書いてみようかと思います。
イギリスに来て、一番最初に受けたカルチャーショックは、イギリス人やその他外国の人々が意外に日本の事をあまり知らない事でした。それまでの自分の認識では、日本は世界でも有数の大国で、東京と大阪をはじめとして、京都や横浜なども有名で、”テクノロジーの国”、”アニメの国”として知られている、くらいに思っていたんですが、とんでもない。イギリス人が知っているのは東京と広島の二つだけ、と言うのが現実です。(少なくとも僕のクラスメート達はそう)
世界の人は意外に日本の事を知らない。いや、”意外に”と言うか、よく考えれば地図上の反対の方にある小さい島国の事なんて自分がヨーロッパに生まれていれば、もしも自分がイギリス人なら知りたいと思っただろうか?興味を持っただろうか?答えはノーの可能性が高いでしょう。多くのクラスメートは地図で日本の位置を指せるかも怪しい。
しかし、日本だって同じ事でしょう。
地図でイギリスを指せない人も少しはいるだろうし、未だに多くの人が”イギリスの料理は不味い”と信じ込んでいます。イギリスの都市だってロンドンとマンチェスターくらいしか知らないでしょう。イギリスを形成している4つの地域の名前となると言えない人は半分以上を占めるはずです。
(このブログをちゃんと読んでくれている人は知ってると思うけど(^_-)=☆)
イギリス人が日本を知らなければ日本人だってイギリスを知らない。しかしこれはチャンスだと思います。
長らく日本は【国際感覚の欠如】が深刻な問題だと言われて来ました。しかしどうでしょう。天下の大英帝国の仮にも大学生が世界経済第3位(最近まで2位)の大国の都市を二つしか知らず、場所も分からないだなんて、国際感覚があると言えるだろうか?
どうやら国際感覚の欠如は日本だけではない世界中の国で同じように問題になっているようです。
今はスタートラインで並んでいる状態と言えます。ここで一人一人が世界中で起きている色々な事に興味を持てば、国際感覚なんて自然につくはずです。国際感覚が身に付けば、もう一つ日本人に欠けていると言われる【愛国心】も出てくるだろうと思います。
国際感覚の欠如は同じでも、愛国心については、日本人とイギリス人はかなり違うと思う。
おそらく日本人で自分の国が好きだと心から言える人は少ないんじゃないかと。しかしイギリス人はみんなイギリスを曲がりなりにも愛してる。愛国心に関してはアメリカも強いですね。
日本人の愛国心が薄いのは日本人が自分の国が如何に恵まれているか、如何に誇らしいかを知らないからだろうと思います。授業は自虐歴史観で教わり、メディアはなぜか海外のいいところは積極的に放送するのに、日本のいいところはあまり放送しない。
誇れるものを知らなければ誇れません、当たり前です。
日本の素晴らしいところはたくさんあります。例えば…
- ミシュランガイドで一番多く星をとっている国?
- 最も多くの国に入れるパスポートはどこの国のもの?
- 現存する世界最古の国は?
全て日本。でもこんな事を知っている人は多くはない。
どうも多くの日本人は恵まれている事に慣れてしまって、”当たり前じゃない当たり前”に感謝する事を忘れてしまっているように思う。
夜道を一人で何の注意もしないで歩けるのも、電車の中で居眠り出来るのも、水道水を飲めるのも、全部当たり前だけど、当たり前じゃない。
日本だからこそ、です。
日本のいいところは放送しないメディアですが、海外については、海外のいいところだけを集めて固めて報道するので、あの国は日本よりいいのでは…と勘違いしてしまう事があります。
行った事がない人にとってはそのメディアの情報こそが全てであり、それが正しいと感じてしまうのは仕方のない事です。しかしそれらの多くは悪いところを徹底的に無視した幻想に過ぎません。
例えばデンマークの福祉。『世界一幸せな国』、『ゆりかごから墓場まで』というキャッチフレーズの名の下に、あたかもそれが最高であるかのように報道されていますが、実際問題、問題はたくさんあります。
まず高福祉と言う事は高納税です。デンマークの消費税は25%、所得税の平均は46%とかなり高いです。
それでも手厚い福祉のため…と思うかも知れないけど、その福祉が手厚すぎるため、(特に女性が)家族の支えがなくても生きて行ける。その結果、デンマークでの離婚率は約45%、実に半分近くの夫婦が離婚している。他に気になるのは自殺者の数。デンマークの自殺者は年間約650人とそんなに多くないように感じるけど、総人口が約540万人である事を考えると決して少ないと言える数字ではないでしょう。”世界一幸福な国ですが高納税で、離婚率はほぼ半数、自殺者もそこそこいます”と、悪意を持って変えればここまでイメージを変える事も出来る。
このようにメディアの情報だけでは何も分からない。彼らは自分たちに得があるような報道しかしない。別に『真実を知って欲しいと思って報道しているわけではない』と言うのを忘れてはいけない。
(ここまで冷めた見方をしなくてもいいとは思うが)
襲われているのはどっちか、実際にその場で得る情報が一番信頼出来るのが分かるだろう
先ほども言った通り、日本人は当たり前じゃない当たり前に感謝する事を忘れてしまっている。日本は世界的に見ても恵まれている。
日本人は「すみません」を多様する民族だと言われている。「すみません」と謝る事が出来るのは素晴らしい事だ。
しかし今日の日本では「ありがとう」が使えるところで「すみません」を使っている人が増えているように感じる。
何かを落として、拾ってもらったときに「すみません」
「お忙しいところ、すみません。」
「気を遣っていただいてすみません」
”すみません”のところを”ありがとう”に変えるだけで印象が明るくなると思わないだろうか?
ポジティブはポジティブを引き寄せる。どちらかと言うとマイナスのすみませんと言う言葉をポジティブなありがとうに変える事で、自分の気持ちがまず少し晴れる。そして相手もありがとうと言われた事で気分がよくなる。それを見て自分も気分がまたよくなる、まさに好循環、ポジティブのスパイラルです。
ところであなたは”ありがとう”の反対は何か知っているでしょうか?
正解は『当たり前』です。ありがとうは『有り難い』つまり起こりがたい、あまり無い事、貴重な事に対してお礼を言うのが『ありがとう』という行為です。
今一度、日本は”有り難い”状態であると言うのを思い出し、”すみません”ではなく”ありがとう”を使う民族に変われれば、日本と言う国が更に一つ先に進めると確信しています。
ありがとう!
Dice
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