April 6, 2014

『イースター』とは?

こんにちは、イギリスでも花粉症の症状が出て困惑している浅野です。

さて、英国では今週からイースター休みに入りました。
冬休み、春休みはそれぞれ日本語と同じようにWinter break (Holiday), Spring breakと呼ぶ事も多いのですが、それぞれにある大きな休日をとって、Christmas break, Easter breakと呼ばれる事もまた多いです。

クリスマスは分かりますよね。12月25日のキリストの誕生日です。
では、イースターとは?日本にはあまり馴染みがありませんね。
クリスマスは日本語で『聖誕祭』、一方、イースターは『復活祭』と言います。
じゃあ、いつか?
今でしょ!

…ではなく、イースターは毎年変わります。


毎年変わるってどう言うこっちゃ!?
と思うでしょう、私も思います。
調べたところイースターは「春分の日の後の最初の満月から最初の日曜日」と325年のニカイア公会議と言う会議で定められたそうです。1700年くらい前に決まったんですね。驚きです。
だいたい3月21日~4月24日の間、年によって最大一ヶ月前後ズレが生じる事もあるんですね。

去年、2013年のイースターはイギリスでは3月31日でした。今年は4月20日です。来年、2015年は4月5日。
大学のイースターブレークはこのイースターがある週の2週間前から始まり、3週間続いて終わります。つまり今年はイースターが4月20日なので今年は4月7日の月曜日から、4月27日までがイースターなわけです。

さて、この復活祭とはそもそも何なのか。
日本では、クリスマスが一番大きなキリスト教イベントだと思われがちですが、本当に一番のイベントは、この復活祭です。
キリスト(教)が有名になったのは、彼が十字架に架けられ、死んだあとに、復活したから。
その復活を祝うのがこちらの日。よって文字通り、『復活祭』
そのため、イースターでは”新しい生命の象徴”であるが超重要アイテムとなります。
昔は卵に色んな色を塗ったりしてプレゼントするのが主流だったらしいけど、最近はもっぱら卵型のチョコレートが主流。
大英帝国での一番人気のチョコエッグはこれ。中に白い甘いクリームが入ってる
70p(100円)くらい。


そのためイギリスでは、食器コーナーに、「卵置き」なるものが置かれています。
こちらはIKEAで購入。£1(170円)くらいです。

俺は、アクセサリー置きにちょうどいいので、時計とかを置いてます(笑)

最近ではイースターを祝わない日本人でも欲しくなっちゃうような可愛いエッグスタンドも増えてるんです。
中世の騎士が卵を守ってくれる。
食卓がオシャレに可愛くなりますね。日本でも多分購入出来ると思います。


さて、イースター当日ですが、ここイギリスでは、カード、プレゼント交換、ローストラム食べたりと言うのが伝統的な過ごし方ですが、こういう事をする人は年々減少傾向にあるらしく、ただの行楽として捉えている人が多いようです。と言っても、各地に子供向けにエッグ・ローリングエッグ・ハントなどのイベントなども開かれます。
ちなみにエッグ・ローリングは字の通り、卵を転がす遊び。
エッグ・ハントも字の通り、派手に装飾された卵を探す遊び。
どっちも日本でやると「食べ物で遊ぶな!」と怒られそうですね(笑)

こっちは学期が5月で終わるので、イースター後すぐテストがあるので、休みではあるんですが完全に気は抜けません。クリスマス休みもそうで、クリスマス休み明けにテストがあって1学期終了なんです。詳しく説明すると…

[ 1年の流れ ]

9月終わり、または10月の始め、新学期スタート!
10、11月、通常授業
12月15日くらいからクリスマス休み
1月5日くらいに休み明け。怒濤のテストラッシュ!
1月15日くらい、1学期終了!間髪入れず2学期始まり。
2、3月、通常授業
3月終わり、または4月始まりくらいにイースター休み
4月後半くらいに2学期再開、怒濤のテストラッシュ!
5月前半、テスト返し、1年間終わり。


休み明けに怒濤のテスト連続って、休みなのに休めんわ!
イギリスは好きだけど、このシステムだけはちょっと気に食わんな。笑

さて、話しが逸れましたがもう少し続けます。
キリスト教徒にとって一番大切なお祭りはイースターと言う事は分かった。じゃあ何で、日本ではクリスマスの方が有名で、イースターは無いに等しいの?と言うところを見てみましょう。

そもそも、初期のキリスト教徒(紀元3~4世紀)は逆にクリスマスを祝っていませんでした。クリスマスを祝うようになったのは、産業革命後くらいと言われています。最近なんですね。チキン、もみの木などがメインなので、ケンタッキーなどの企業が参入しやすかったと言われています。そして冬の雰囲気と相まってロマンチックな、キリスト教徒ではなくても参加可能なお祭りとしてクリスマスが変化した一方で、イースターは先ほど述べた通り、1700年前に日付を正式に決定するなどして、大々的に祝われて来ました。しかし、キリストの復活祭と言う事を考えたらキリスト教徒以外には少し取っ付きにくいのは確かですね。信じてない日本人とかからしたら復活て。ってなりますし(笑)

渡すのが卵と言うのも微妙なところですね。高級烏骨鶏の卵をプレゼント、とか言ってもなんか滑稽ですし、チョコエッグをプレゼントしようにも2月のバレンタインと被ってしまう上に、卵型限定な分、バレンタインの方が多種多様なプレゼントが出来ます。
こういう事を考えても、イースターはキリスト教徒だけ、クリスマスは全員で。と言う流れになっているのは自然な事ではないでしょうか。

さて、途中は完全に大学の愚痴でしたが、今回は日本ではあまり知られていないイースターについて書いてみました。ではまた。

【今回のまとめ】
  • イースターはキリスト教最大のイベント
  • イースターの日は毎年変わる(春分の日から見て最初の満月から数えて最初の日曜日)
  • イースターでは新しい命の象徴である卵が重要アイテム
  • 卵で遊ぶと言うのは日本文化的に多分NG
  • 浅野はイギリスの大学の日程の組み方が気にいらない
  • 復活祭と言う経緯を考えればキリスト教徒以外にウケないのは自然
  • 烏骨鶏(うこっけい)の卵をプレゼントするのは滑稽(こっけい)
  • 企業はどちらかと言うとバレンタインに重きを置いていると思われる


これであなたもイースター博士。多分。笑

Cheers!

Dice

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