January 10, 2014

クラブG 02 「本当にあった怖い話」


今日はちょっと真面目にいきます。





この前昼間のバイト先で年始のスタッフパーティーが計画されました。

参加者が名前を記す用紙にはスタッフのみんなの名前とその同行者が記してありました。

”Keng、4人、奥さんと子供二人”みたいな感じに。

で、てっきりパートナー連れて行って大丈夫なんじゃーって思ってロジャーもその日仕事休みだったけん二人で行こうと思ったら

「ごめんね、結婚相手と子供は連れてきていいルールなんじゃけどそれ以外はダメなんよ」って申しわけ無さそうに言われた。

なんか、そこにみんなを規制するために平等にルールが敷かれとって、でも、自分はその枠外におるんだなーって実感して、今回のパーティーは行かんかった。

なんかそこにもし行ったら自分の中に芽生えた虚しさが大きくなったり、憎しみに変わったりする気がした。

適当な理由をつけて、やっぱり行かんって言ったとき、「せっかくなんじゃけ一緒に行こうやー」って言われる度に、余計虚しくって、余計自分が別の世界で生きとるような気持ちになった。


なんか、こんな事でスネオモード全開で意地を張った自分もダサいと思う。

でも、それと同時になんか、これに行かんことで自分の中で区切りがつくような気がした。


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この物語の一番怖いところは、誰も悪くないってところ

誰も悪くないのに、なぜか傷つけられたような気持になって、

誰も悪くないのに、そこにはすれ違いが生まれて

本当に相手が何にも悪いことしてないって理解しとる分、自分が間違った事をしとるような気持になる。

この職場は俺以外にもゲイの人二人おって、本当に何の偏見も差別も無い所。

そこでたまたま俺がこういう気持ちになったって事はもっともっと過酷な環境でそういう行き場のない虚しさとか怒りと闘っとる人ってどんな気持ちで日々を過ごしていっとんかなーって考えてみた。

どこに矛先を向けていいんかわからん感情、怒りや虚しさがっきっと毎日を生きていくだけで山ほどあって

その感情に身を任せてナイフを手にしたけど誰を突き刺していいんかわからずに、最終的に行き場を失くした矛先は自分を貫いてしまう。

そんな気持ちなんかなーって。

でも確かにそれが社会で今起きとる現象だなーって。







恐ろしやー。(完


きっとさ、みんなそれぞれの信念があって、その分それぞれの戦いがあると思う。
じゃけあんまり被害者ぶりたくないけどちょっと悲しかった出来事でした!

もっと自分の言葉が人に響くように力が欲しい!

もっともっとこういう出来事を自分のバネに出来るような精神が欲しい!



あ、ついでに


みんなは去年の6月に成立されたロシアの同性愛宣伝禁止法とかって知ってますか?

簡単に言うと同性愛についてポジティブな意見を公共の場で口にすること、行動で示す事が犯罪。

もう俺とか犯罪者中の犯罪者。罰金は4000~100万ルーブル(1万2千~300万円)って言われとる。

その法律の成立と共にロシア内でゲイに対する集団暴行を何の悪気もないんか顔も隠さんでビデオにとって、ネット上に流すっていうのがすごく流行って、ロシア警察もそれを特に取り締まりもせんかった。自業自得ってことなんじゃろうね。





そんだけ多くの人を苦しめとる法律がいくつか読んだ記事の中によると今のロシアの政府が抱えとるもっと大きな問題から目をそらせるための立法。

くだらん固定観念とか、政策上の駆け引きとか、そんなもののために何人の少年達が自分の人生に希望が持てんで自ら命を絶つんや

世界中の色んな飲み屋さんがロシア産のお酒を店に置かんかったり、消費者も意図的にロシア産のものを避けたり、個人のレベルでできる事をして、その国を変えようっていうっていう運動があって、

でもそれは一つの国の在り方を変えるのには不十分で。

そんな国で一ヶ月後に行われる冬季オリンピック。色んな意味で楽しみだったり、ちょっと怖かったり。

”オリンピック”というものがスポーツを通じて差別のない世界を推進しようっていう本来の目標を,
それ成し得ようとする姿勢を人々に示すんか、国の発展と景気対策の道具としての大きなお祭りに成り下がったんかを知るいい機会

そんななかなか理想通りにはいかないシビアな問題だからこそ「三歩進んで二歩下がる」状態でも進み続けることが何よりも大事。

ロジャーのVisaをとった時も手伝ってくれた友達も「自分なりに出来る事を考えてみた」って言ってくれた結果こんな事に。

誰かが自分(自分の信念)のために立ち上がってくれるって本当に素晴らく気持が良い。


俺ももっとこういう感じに形としてなんかできる人間になりたいな:)

本当に俺は不思議と色んな人との出会いがあってラッキーです。

2014年には俺も必ず一つぐらいは形としてなにか残そう!そうしよう!



ばいばい!




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